7月2日、4年に一度開催される、単独無寄港無補給世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」に、DMG MORIセーリングチームの白石康次郎さんの出場が発表された。

11月10日（日）にスタートするヴァンデ・グローブ2024-2025（Vendée Globe 2024）は、40人の参加枠に対して44人のセーラーが出場を表明。大会のイノベーションのため、新艇を建造した13チームは自動的に参加資格が与えられたが、DMG MORIセーリングチームは2020年に進水した〈DMG MORI Global One〉（IMOCA60）を引き続き使用するため、複数の大西洋横断レースを完走し、マイル数を稼ぐ必要があった。

DMG MORIセーリングチームは昨年のトランザット・ジャック・ヴァーブル、今年のザ・トランザットCICとニューヨーク・ヴァンデを完走し、その条件をクリア。チームにとっては2度目、白石さんにとっては3度目のヴァンデ・グローブに向けて、準備を続けている。

Vendée Globe 2024
●スタート日：11月10日（日）
●スタート地点：フランス レ・サーブル・ドロンヌ
●参加選手：40人（男性34人、女性6人）
●国籍：11カ国（フランス、ニュージーランド、アメリカ、イギリス、スイス、イタリア、ドイツ、日本、ベルギー、ハンガリー、中国）
●公式サイト：https://www.vendeeglobe.org/en

白石さんからコメントが届いたので紹介する。

「このたび、Vendée Globe2024の予選を無事に通過し、出場権を獲得することができました。本当にありがとうございます。これもひとえに、皆様のご支援とご協力の賜物であり、心より感謝申し上げます。

長い予選会でした。4年間におよぶ予選は、厳しい条件や困難な状況に直面することもありましたが、チーム一丸となって進んできました。全てのレースを走りきることはできませんでしたが、無事に予選を突破して本当に良かったと思います。

今、Vendée Globe2024出場に向け、最後のリフィットを行っております。〈DMG MORI Global One〉号はとても良い状態ですのでご安心ください。

今まで応援してくださった全ての皆様に厚く御礼申し上げます。皆様の応援は大きな励みとなりました。

私たちの活動を支えてくださったスポンサーの皆様、技術的なサポートを提供してくださった関係者の皆様、深く感謝いたします。船に愛情をこめてしっかりと整備し、最高のスタートを迎えたいと思います。本当にありがとうございました」

photo by Kojiro Shiraishi / DMG MORI SAILING TEAM
5月29日にスタートしたニューヨーク・ヴァンデを走る〈DMG MORI Global One〉

（文＝森口史奈／Kazi編集部　写真＝Olivier Blanchet / Alea）

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