再開発が進む東京・八重洲エリアのど真ん中に、新たな複合施設「YANMAR TOKYO(ヤンマー東京)」が1月13日(金)にオープンを迎えた。オープンに先駆けて、前日の12日には開業記念セレモニーが実施され、東京・八重洲の新名所に一足早くお邪魔することができたので、さっそく紹介していくことにしよう。
YANMAR TOKYOは、体験型ギャラリーのほか、ヤンマー直営のレストランやショップなど計6店舗、それにオフィスを備えた複合施設。地下3階、地上14階から成る。
2012年に創業100周年を迎えたヤンマーは、次の100年に向けて「A SUSTINABLE FUTURE」というキーワードのもとでさまざまな取り組みをおこなっているが、今回の施設の開業も、その一環といえるもの。これまでに「人の可能性を信じる」「人の挑戦を後押しする」文化のもと、事業活動だけではなく、次世代育成や文化活動などに取り組んできた。
その活動のもととなり、創業者の精神やビジョンの根底にあったヤンマーの価値観が「HANASAKA(ハナサカ)」である。これは「花を咲かせる」ことを意味していることは言うまでもない。
そのHANASAKAの取り組みの一つとして、日本の食文化であるお米や、日本を支えてきた一次産業である農業に着目。エンドユーザーと直接つながる場を設けることで、例えば食料生産に関する情報を発信したり、新規就農者の支援につながる取り組みをおこなうなどしていくという。
クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がデザインした、HANASAKAのロゴマーク。花びらの部分は、ヤンマーのブランドマークである「FLYING-Y」を組み合わせたものだ。
今回の開業を記念して、1月15日(日)まで、YANMAR TOKYOの建物の外観にHANASAKAの装飾が施されている(タイトル写真)。
1月12日に行われた開業セレモニーでの、テープカットの様子。左からクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏、長屋明浩氏(ヤンマーホールディングス取締役CEO)、山岡健人氏(ヤンマーホールディングス代表取締役社長 兼 CEO)、井上咲良さん(タレント)、小山史乃観さん(セレッソ大阪レディース/サッカー選手)、藤井桜子さん(アーティスト)。
商業フロアは、地下1階、1階、2階の3フロアから構成される。
1階の「ヤンマー米ギャラリー」は、米作りの歴史と今を学び、未来のカタチについて考えるきっかけを提供する、デジタル技術を活用した体験型ギャラリー(入場無料)。大人も子供も楽しみながら学べる展示となっている。
佐藤可士和氏がディレクションをおこない、伝統的な茅葺き技法を現代に生かすクリエイターである相良育弥氏がデザインを担当。展示空間の内装には稲藁(いねわら)を使っているほか、ヤンマーのFLYING-Yのロゴマークも稲藁で表現されている(上写真)。
自分に合ったお米を見つけられる店「KOME-SHIN(米心:コメシン)」(地上1階)。こだわりのお米や、お米を使ったメニューをテイクアウトで購入することができる。
日本酒アイスクリーム専門店「SAKEICE Tokyo Shop(サケアイス トーキョーショップ)」(地上1階)。日本酒、酒米、米粉など、新しいお米の消費の可能性を追求し、こだわりの日本酒や日本酒を練り込んだアイスクリームを販売している。
地上2階の「YANMAR MARCHÉ TOKYO(ヤンマーマルシェ トーキョー)」の注目は、お米と楽しむイタリアンレストラン「ASTERISCO(アステリスコ)」。
小山薫堂氏が監修し、「La Brianza(ラ・ブリアンツァ)」オーナーシェフの奥野義幸氏がプロデュースした、ヤンマー直営のレストラン。ディナータイムには、四季折々の旬の食材を使用した小皿料理をワゴンサービス「YUMCHA STYLE(ヤムチャスタイル)」で提供する。食材の魅力や生産者のストーリーについて、スタッフから説明を受けながら楽しくメニューを選べる対話型サービスが特徴となっている。
※一般のお客さまの利用は1月16日(月)からとなります。
地域の特産品を販売するショップ「TOCHI-DOCHI(トチドチ)」(地上2階)。店内のオープンキッチンを活用したイベントも、今後は定期的に開催が予定されている。
グランドオープンを記念して、1月13日(金)~15日(日)の3日間、8階の特設会場で「HANASAKA お花見ウィークエンド」を開催。これは、誰でも参加できる期間限定フォトスポットイベントで、会場には「HANASAKA」を象徴する本物の桜の木が登場し、一足早くお花見を楽しむことが可能。
桜フォトスポットで写真撮影およびSNS投稿した方には「特製HANASAKA寿司重」がプレゼントされるほか(各日先着100名)、小学生以下のお子様同伴の方には「HANASAKA MURAL クーピーペンシル」のプレゼントもあり(先着数量限定)。
●日時:
1月13日(金)、14日(土)11:00~19:00
1月15日(日)11:00~15:00
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ほかにも、お米の魅力を発信する店舗や展示があれこれ並ぶ。東京駅と直結する、まさに新名所。ぜひ一度足を運んでいただきたい。
(文=舵社/安藤 健 写真提供=「YANMAR TOKYO」開業記念セレモニー)
YANMAR TOKYO
●場所:東京都中央区八重洲二丁目1番1号
●営業時間:店舗によって異なるため、公式サイトをご確認ください。
https://www.yanmar.com/jp/yanmar_tokyo/
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