ファッションデザイナー、ミュージシャン、大学教授など、多彩な顔を持つアーティストであり、「キング・オブ・ストリート」として時代の最先端を走り続ける藤原ヒロシ氏。流行に敏感な世界中の人たちから、常に憧れと羨望のまなざしをもって見られる唯一無二の存在である。
その"HF"が、次のターゲットに定めてきたのは、ラグジュアリーボートの世界。
氏が主催する「フラグメント(fragment design)」がヤンマーとコラボレーション。ヤンマーのフラッグシップ「X47FRGMT」をプロデュースした。
これまでに、ルイ・ヴィトンやモンクレール、ナイキ、ブルガリ、タグホイヤーといったブランドとのコラボレーションで成功を収めてきただけに、今回の取り組みにも熱い視線が集まっている。
X47FRGMTの公式ページにアップされた画像。ただし詳細は、まだ公開されていない。
ベースとなるヤンマー「X47エクスプレスクルーザー」は、世界的な工業デザイナーである奥山清行氏がデザインを手がけ、イタリアのアジムットで建造されている。流麗なフォルムと上質な居住空間、そして40ノットを超える高速性能を兼ね備えたモデルだ。
そんなX47エクスプレスクルーザーに対して、いったいどんな"HF"流のスパイスが融合するのか?
fragment designが過去に手がけてきたプロジェクトにおいて、今回の「X47FRGMT」は最大サイズのプロダクトとなる。
ヤンマー、そしてfragment designの両者は、素材選びなど細部に至るまで、徹底的に議論を交わしたという。そのこだわりの結果が、ユニークで魅力的な船上空間を生み出した。
fragment designのシグネチャーカラーであるブラックに近いグレーを身にまとっている。既存のX47エクスプレスクルーザーは、赤と白のツートーンだっただけに、かなりイメージが異なっている。
全面にチークがあしらわれたアフトコクピットには、L字形のシートが配置される。ハウス後部のドアを開放すると、船内左舷側のシートと連なったベンチシートのようになる独創的なものだ(オリジナルは、船外と船内に、それぞれコの字形のシートを配置)。
気の置けない仲間や家族と一緒に、船上でとっておきの時間を過ごすことができるに違いない。
また、船内のメインサロンの床面には、ヴィンテージのカーペットが敷き詰められている。30~50年前に製造されたペルシャじゅうたんを再染色したものを使うのだという。
どうだろう? "HF"の考えるクルーザーは、既存のボートにはない斬新なアイデアにあふれている。これまでにない異色のコラボレーションが、新しい世界を創造する。
なお、X47FRGMTは、3隻の限定生産となっている。
●X47FRGMT特設サイト
●X47エクスプレスクルーザーのサイト
https://www.yanmar.com/jp/about/x47/
(文=舵社/安藤 健 画像提供=ヤンマー)
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2025.04.01
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ヤンマーマリンインターナショナルアジアが、これまでにない全く新しいコンセプトの“Crossover Yacht(クロスオーバーヨット)”である「CX570」 を開発。その概要とともに、2025年秋をめどに受注をスタートすることが本日(2025年3月3日)発表された。 特設サイト(https://www.yanmar.com/jp/marinepleasure/cx570/)も公開されたので、ぜひご覧になっていただきたい。 (文=舵社/安藤 健 画像提供=ヤンマーマリンインターナショナルアジア) -------------------------------------------------------------------------------- CX570は、フィッシングでの使い勝手を追求した高い機能性と、優雅なクルージングを演出するラグジュアリー性を両立したデザインが大きな特徴。エクステリアやレイアウトの一部をセミカスタムで仕上げることが可能で、一隻でさまざまなマリンアクティビティーを可能にしてくれる、上質と冒険心が交差する“クロスオーバーヨット”となっている。 ヤンマーグループは、言うまでもなく半世紀以上にわたって造船技術を磨いてきた。操作性と快適性に優れた漁船やフィッシングボートは、国内において多くの漁業者やボートフィッシング愛好家に愛用されている。また、環境問題に配慮した高出力で省エネルギーを実現したマリンエンジンは、その耐久性も含めて世界のマリンシーンで高い信頼と評価を得ている。 ボート(船体)のみならず、エンジン、そして各種マリン機器や装備についても、開発から生産、販売まで、自社ですべて一貫して取り扱うことのできる体制は、ヤンマーグループならではのものといえるだろう。そんな強みと高い技術力を結集し、その結果として生まれたのがCX570だ。 ■CX570のコンセプト 「新たな扉を開けるクロスオーバーヨット」をコンセプトに、マリンライフの可能性を追求するヤンマーの想いを具現化したフラッグシップが、今回、満を持して登場した「CX570」。ヤンマーがこれまでにお届けしてきた、フィッシングクルーザーの「EXシリーズ」、あるいはラグジュアリークルーザー「X47エクスプレスクルーザー」の機能性を兼ね備えたブランニューモデルという位置付けだ。 フィッシングはもちろん、クルージングやアイランドホッピングといった遊びを可能にし、趣味の時間、家族や仲間と過ごす時間など、さまざまなシーンで最高の感動を提供する一艇に仕上がっている。 ■主な特徴 全長50フィートを超える船上空間のすべてが無駄なくデザインされ、室内高さは2,000ミリを確保し、最大15名でのクルージングを楽しむことが可能だ。 広々としたデッキやフライブリッジに加え、大型のスイムプラットフォームも装備。フィッシングはもちろん、さまざまなシーンで、多様なマリンアクティビティーに対応する使い勝手のよい空間となっている。 船内空間のデザインコンセプトは「ジャパニーズモダン」。二つのスイートキャビン、ラウンジ、ギャレー(キッチン)を完備している。自然光が差し込むリビングスペースには、イタリア製の洗練された素材を採用し、落ち着きがありラグジュアリーな空間を実現した。 一方、船としてのパフォーマンスも見逃せない。優れた燃費と動力性能を誇るヤンマーの高出力クリーンディーゼルエンジン「6LT」を2基搭載。加えて、最新のテクノロジーを駆使した操船支援システムの数々を載せることも可能で、ストレスフリーなイージードライビングと抜群の乗り心地を実現し、まさにフラッグシップの名にふさわしい仕上がりといえるだろう。 * なお、3月20日(木・祝)~23日(日)に開催される「ジャパン インターナショナル ボートショー2025」 では、パシフィコ横浜会場のヤンマーブースにて、このCX570の1/20スケールモデルが展示される予定。ほかにも船内を体験できるVRコンテンツなども用意される予定で、CX570が提案する新たなマリンライフを感じることができるに違いない。 ■ヤンマー「CX570」特設サイト https://www.yanmar.com/jp/marinepleasure/cx570/ (主要なスペック) ●全長:17.44m ●全幅:4.80m ●エンジン:ヤンマー6LT(640HP)×2 ●燃料タンク:1,400リットル×2 ●清水タンク:560リットル ●キャビン数:3 ●ヘッド数:2 --------------------------------------------------------------------------------
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ホンダは、2月12日(水)からアメリカで開催された「マイアミ国際ボートショー2025」 で、大型船外機のモデルチェンジを発表、世界で初公開した。今後は日本、北米、欧州やアジア地域などで順次販売していく予定とのこと。発売開始の発表が待ち遠しいところだ。 モデルチェンジされたBF250の外観。アクアマリンシルバーメタリック(写真左)とグランプリホワイト 今回モデルチェンジが発表されたのは、「BF250/225/200」のV型6気筒モデルと、「BF150/135/115」の直列4気筒モデルで、従来モデルからデザインを一新。2024年2月に発売したホンダ船外機のフラッグシップモデル「BF350」のデザインコンセプト「Noble Motion Form」を継承し、高級感と上質感のあるスタイリングとしている。 カラーはホンダ船外機のシンボルカラーである「アクアマリンシルバーメタリック」に加え、「グランプリホワイト」の2色がお披露目された。 モデルチェンジされたBF150の外観。アクアマリンシルバーメタリック(写真左)とグランプリホワイト 機能面では操船サポート機能を充実させている。周辺機器の拡充として「電子制御リモートコントロールシステム(DBW)新型フラッシュマウントリモコン」と「7インチ 大型マルチファンクションディスプレー」を新たに設定。人間工学に基づいてデザインされたグリップ形状や、大型ディスプレイにより、直感的な操作が可能となった。 また、①船外機のエンジン回転数や速度に合わせて、あらかじめ設定した船体姿勢へ自動制御することで、より簡単で快適な操船を実現する「トリムサポート機能」、②設定した速度を自動的に維持する「クルーズコントロール機能」に加え、③自動で船外機本体のフルチルトアップ/ダウンを行う「オートマチックチルト機能」を装備するなど、BF350と同様の充実した機能で、スムーズで快適な航行を実現している。 DBW新型フラッシュマウントリモコン(写真左)と、7インチ マルチファンクションディスプレー さらにV型6気筒モデルは、O2 センサーを採用することで空燃比制御の高精度化を実現し、燃費・環境性能を拡大させ、燃費・環境性能をクラストップレベルだった従来モデルよりさらに向上。また、オイルフィルター交換時にオイル漏れを防ぐ機構を追加するなど、メンテナンス時の作業性を高めている。 いま、船外機のラインアップ充実に力を注いでいるホンダの意気込みがわかる、新たなBFシリーズの登場だ。 BF200の搭載例 ●本田技研工業(マリン製品) https://www.honda.co.jp/marine/ (文=舵社/小川佳文 画像提供=本田技研工業)
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