YMFSジュニアヨットスクール葉山は、公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団が運営するスクールです。セーリングスポーツと自然体験を通じて、心身の健全なたくましい子どもたちの育成を目指しています。
4月16日に始業式を終え、今年度も新たな生徒を迎えてスタートを切ったYMFSジュニアヨットスクルール葉山。1979年にスタートし45年目に入った本活動は現在、安心してセーリングや自然体験を楽しむための環境整備もしっかりと整え、子どもたちはセーリングを満喫しながら、日々たくましく成長しています。
5月の最後の日曜日。葉山マリーナ沖(神奈川県)の海上は、少し風の強い日でした。それでも、この日スクールにやってきた、小学生から中学生までの生徒たちは、果敢にセーリングに挑みます。これらの生徒たちに対してコーチが乗り込んだボートは計4隻。そのうち、3隻はセーリングのサポート専用に設計されたリブボート(FRPとラバーで構成されたボート)と呼ばれるタイプです。
YMFSジュニアヨットスクール葉山では、セーリングの指導はもちろんのこと、生徒たちが安心してセーリングに取り組むことができるよう、セーリングをサポートするコーチボートを整備・充実させてきました。そして計16名のコーチングスタッフが安全に配慮しながら指導にあたっています。
4月に行われた体験会を経て入校した小学4年生の新入生は、風が強かったこともあって、コーチと一緒にボートに乗り込んで上級生のセーリングを熱心に見つめていました。その目は「自分もこんな風にセーリングをしてみたい」とキラキラと輝いていました。
「昨年からスクールのカリキュラムを見直し、これまで学年を問わず入校希望者を受け入れていましたが、入会対象については小学4年生を基本としました。初めてヨットを体験する生徒はまず、ロープワークを学び、1人で艤装ができるようになってから、軽風の中でヨットを走らせる技術を磨いていきます。そして1年ごとに個人目標を決め、毎年ステップアップしながら、ヨットレースを楽しめるようにコース練習やスタート練習に取り組み、最終的には中学3年生で公式レースに参加できることを目標としています」(ヤマハ発動機スポーツ振興財団/板倉弘尚)
冬季には、災害時の避難手順とルート確認をするほか、夏季には地元の葉山町のライフセービングクラブの協力のもと、水辺の安全教室を開催。生徒たちは自分の身を守るだけでなく、いざという時の行動指針と、互いに助け合うことの基礎技術を学びます。
また、三ヶ日(静岡県)で計画している合宿では、親元を離れてセーリング技術を集中的に学びながらも、さまざまな自然体験学習をプログラムに取り入れます。45年目に入ったYMFSジュニアヨットスクール葉山も、その時代に合わせ変遷を続けています。
現在は、レースでの勝利至上主義に陥ることなく、「セーリングスポーツと自然体験を通じて、心身の健全なたくましい子どもたちの育成を目指す」という理念を軸に各種プログラムを実施しています。
問い合わせ
公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団
YMFSジュニアヨットスクール葉山
https://www.ymfs.jp/junioryachtschool/
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