2馬力ボート釣行記／夏のシロギス釣行
2023.12.26月刊『BoatCLUB』で連載中の2馬力ボート釣行記「〈マルコ〉が航く」。
2馬力ボート〈マルコ〉（アキレスLF-297IB／スズキDF2）に乗って、筆者・丸山 剛さんが、相棒のM嬢と一緒にあちこちを釣り巡る連載だ。
舵オンラインでは、その釣行記の内容を、かいつまんで再掲したい。
今回は、2023年11月号に掲載された、千葉県・岩井海岸沖で楽しんだジギング＆タイラバ釣行をご紹介する。
※本記事の取材は、2023年8月末に取材したものです
今回は千葉県・岩井海岸から出艇してシロギスをねらうことに。岩井海岸は岩井川に隣接した駐車場があり、そこにはトイレも設置されている。砂浜へと続くスロープがあるが、そこは使えないので、駐車場と砂浜を区切るコンクリート壁にある1.5メートル程度のスリットから出す。夏の海水浴シーズンは出せないので、しっかりと日程を確認したい。2023年は、7月21日～8月20日までの間がシーズンだったので、訪れた8月末には問題なく出せるのだが、それでも少しは海水浴を楽しむ人たちがいたので、十分に注意したい。
駐車場の端にはトイレがある。水場はないので、自分で持っていくのが必須となる
駐車場と砂浜の間にあるコンクリート壁のスリット。少し狭いので、心配な場合は砂浜での展開・片付けとなるかも
今回は準備は砂浜で、片付けは駐車場で行った。周りにほとんど人もおらず、駐車スペースも十分に空きがあったのでできた
波打ち際までの距離は結構あり、なだらかに下りながら段差もあったりするので、ドーリーは必須
遠浅な海なので、ドーリーのタイヤが浮くまでは引っ張っていく必要がある。タイヤが浮いたら乗り込んで、しばらくはオールで沖出しする
ある程度沖出ししたら船外機を始動させてポイントへ向かう。取材日は、少し雨予報もあったことから、パラソルもしっかり艤装した
今回はシロギス釣り。どのくらいの深さのところにいるのかがわからないので、まずは水深15～20メートルあたりから探ってみることに。遠浅の海なので、だいぶ離れる感じがする。水深15メートルからはじめ、25メートルくらいまで流せるようにシーアンカーを入れて流しはじめる。
最初のアタリは小さいメゴチ（ネズッポ科の総称）だった。今回は生エサ用の仕掛けを持ってこなかったのでリリース
続いてM嬢にカラフルなヒメジが、そしてクロイシモチだろうか？テンジクダイ科と思われる魚が釣れた
根があるところを通過したときに、ベラの一荷が掛かった。その後、チャリコ（マダイの若魚）なども掛かるが、キープサイズの魚が釣れない……
そうこうしているうちに小雨が降ってきた。ビーエムオージャパンのパラソルは日除け用だが、多少の雨ならば防いでくれるので、こういうときに重宝する。このあと、雨が止み今度は陽が指してきたので、日除けとしても役立った
急に南西の風が強くなって出艇した砂浜方面に結構なスピードで流されるようになった。さすがにパラソルはたたみ、砂浜方向に流されるのをいいことにボートが流されるままに釣りをする。しかし風はどんどん上がり、沖にいるのが危なく感じたので、陸寄りまで戻って釣り続けるも、風は湾内まで入り込んでくる。相変わらず出艇場所方向に向かって流される中、シロギス仕掛けは置きザオにしたままバイブレーションプラグをキャストしてみると、ヒット！
何かと思ったらエソだったので、こちらもリリース。空には暗雲が立ち込め、すぐにでも雨が降ってきそうだし、風は収まらないし、ということで正午前であったが、沖上がりすることに
帰着まであと少しというところでバケツをひっくり返したような雨が降り出したので、あわててボートを引き上げ、またしてもパラソルで雨をしのいだ
結局、キープできる魚がないまま沖上がりとなったので、防波堤からバイブレーションプラグをキャストしてみるも、ノーバイト
雨が落ち着いたのを見計らってボートを駐車場まで運ぶ。釣れていないので、より一層重く感じるボートであった
（まとめ・写真＝BoatCLUB編集部／M嬢）
丸山 剛（まるやま・つよし）
1962年生まれ、神奈川県在住。海、山、川、湖とフィールドを選ばず全国を飛び回るプロのアウトドアカメラマン。可搬型のボートを各種乗り継ぎ、現在は2馬力ボートに落ち着いた。
※本記事は『ボート倶楽部』2023年11月号より抜粋。誌面では、筆者の視点により、より詳しい仕掛け、ポイント、釣り方などの解説が掲載しているので、気になる人は、バックナンバーや電子版、最新刊も、ぜひご覧ください。
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