タチウオをねらって神奈川県・走水沖で釣りをした元料理人で釣り人のMr.ツリックですが、残念ながら本命はゲットできず。でも、タチウオ釣りの泳がせエサ用のマルアジがよく釣れたので、今回はそのマルアジを使った、なんとも見た目が特徴的なレシピを紹介します。油に漬けたあと焼く料理ですが、ミカンソースがさっぱりとした味に仕上げてくれます。
釣行の様子は以下から!
浅場のタチウオをねらっていたのにアジが爆釣!?/走水・海勇丸
アジのオイル漬け焼きミカンソース
またもや本命の釣果ナシ。しかたなく、確信犯的に釣ったマアジを今回の素材にした。クロアジにチョイと手間をかけてランクアップさせてみましょう。オイル漬けなので、マルアジやワカシ(ブリの若魚)など脂のない魚にオススメですゾ。
それとミカンの季節につき、ミカンソースを作ってみました。さらに、タマネギ、ニンニクのほか、セロリ、ミョウガ、セリ、ショウガなどの香味野菜を加えて漬け込めば香味焼きにも進化する。
【材料】
●マアジ 1~2尾 ●タマネギ 1/2個 ●ニンニク 2片
●塩 適量 ●サラダ油 適量
●ミカンソースの材料[白ワイン 20ml、酢 10ml、ミカン汁 200ml、ミカンの皮 適量、はちみつ 小さじ1、水溶きかたくり粉 適量]
①ウロコを取ったアジを三枚におろし、皮は残し、腹骨、血合い骨とゼイゴを取る。頭との切り口にある血合い骨も忘れずに取る。大アジは片身をさらに半分に切り、中アジなら片身をそのまま使う
②タマネギは半分を使い、皮をむいて薄くスライスする。ニンニクは2片分の皮をむき、こちらも薄くスライスしておく。あと、好みで千切りにした赤パプリカや大葉を入れてもOK
③①のアジの切り身に皮が縮まらないように包丁で切れ目を入れておく。ゼイゴを取ったほうの身は切れ目を入れなくてもよい。それから、濃度8パーセント程度の塩水を作り、15分から30分漬け込んでおく
④フライパンに②のタマネギとニンニクのスライスと、③のアジの切り身を入れて、アジが水没するくらいの水を注ぎ、着火して中~強火で7分ゆでる。途中でアクを取るのを忘れずに
⑤ゆで上がったらフライパンからザルにあげ、常温になるまで放置する。そのあと、タッパーに移し変え、ひたひたになるまでサラダ油を入れて、冷蔵庫で2時間寝かす。寝かしたら、アジとタマネギ、ニンニクをフライパンで焼く
⑥鍋に白ワイン20ml、酢10mlに、ミカン汁200ml と、ミカンの皮を千切りにし2分間下ゆでしたモノ、はちみつ小さじ1を加えて2分弱火で煮る。水溶きかたくり粉でとろみをつける。⑤のフライパンに加えてひと煮立ちさせたら完成
親父の小言
編集担当が、「この前締めアジを大量に作り、食いすぎて気持ち悪くなった」というので、そんなときは、半分くらいあぶりシメアジにすればいいのさ。と、このコーナーで作ろうとしたが、2~3年前にあぶりシメアジの作り方は紹介したそうで、急きょ、お得意のキムチ干しにした。今回はストレートのキムチ鍋の素に1時間浸したが、ホントは白菜キムチに漬けると格段にウマイのだ。でも、キムチ干しにしても、この連載で何度か作った気がするがネ。
須藤恭介(すとう・きょうすけ)
愛称、Mr.ツリック。長年、月刊『ボート倶楽部』の筆者として活躍。現在、同誌に連載中の「孤高の釣り人Mr.ツリックの ふらっと貸しボートに乗りにきた」では、釣りだけでなく、釣果料理のノウハウを紹介している。
月刊『BoatCLUB』の奇数月号では、元料理人の釣り人Mr.ツリックが釣果料理を披露しています。舵オンラインでも、絶品料理のレシピをご紹介します。
※本レシピは月刊『BoatCLUB』2023年11月号に掲載。最新号もよろしくお願いします!
(文=須藤恭介[Mr.ツリック] 写真=『BoatCLUB』編集部)
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