次世代育成へ、DMG MORIセーリングアカデミー発足

2021.07.08

2018年に発足した外洋プロセーリングチーム「DMG MORIセーリングチーム」は、この夏、フランス・ロリアンを拠点に「DMG MORIセーリングアカデミー」を創設した。同チームはスキッパーに白石康次郎氏を擁し、単独無寄港世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ2020-2021」で、アジア人初となる完走を成し遂げたことが記憶に新しい。しかも、メインセール破損というトラブルを抱え、修理が終了した時点では33艇中ほぼ最下位という位置から、見事16位まで追い上げた。

 

チームオーナーであるDMG森精機の森 雅彦社長は、かねて「若手スキッパーとエンジニアの育成」を同チームの今後の活動の一つの柱として掲げてきた。DMG MORIセーリングアカデミーでは研修プログラムを実施し、志のある若いセーラーに広く門戸を開く。

 


2021年3月31日に東京都内で開かれた、「白石康次郎ヴァンデ・グローブ2020完走報告会見」に登壇した森 雅彦社長(右)と白石康次郎氏(左)
photo by Fumina Moriguchi (Kazi)

 


その会見でDMG MORIセーリングチームの今後の活動について発表があった。一つが「若手スキッパー、エンジニアの育成」である
photo by Fumina Moriguchi (Kazi)

 

同プログラムは研修生の「ミニトランザット2023」参加を目指して、プロトタイプのミニ6.5によるレース出場機会やコーチングを提供する。さらに艇の建造、電子機器類の扱いなど、セーリングに関するさまざまな分野の知識も身につけられる。なお研修生は、レース出場時やトレーニング以外の時間で、DMG MORIセーリングチームをサポートする技術チームのメンバーとして働き、その分の給与を得られる。

 

研修生の素質には以下のことが求められる。
・ミニ6.5の初心者であること
・技術系の学歴を保有していること(工学の学位が望ましい)
・チームの一員として高い意欲を持っていること

 

現在、その参加者を募集しており、締め切りは8月31日(火)までとなっている。セーリングだけでなく、エンジニアリングの面でも非常にハイレベルかつ最先端の技術を学べるまたとない機会だ。我こそはという若者はぜひ応募してみよう!

 

DMG MORIセーリングアカデミー 研修プログラム
●申し込み締め切り:8月31日(火)
●プログラム開始時期:2022年2月
●応募フォーム:下記サイトより
https://en.dmgmori.com/company/dmg-mori-sailing-team/skipper-trainee?redirect=i

(問)DMG MORIセーリングアカデミー
E-mail: sailingacademy@dmgmori.com

 

(文=Kazi編集部/森口史奈 写真=Thomas Deregnieaux)

 


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