プレジャーボートのボート釣りにおける魚探の見方や使い方を学ぶには、魚探反応のサンプルをたくさん見るのが一番の近道だ。
今回はアカムツ釣りの最中に出合った魚探反応について、プロアングラーの小野信昭さんはどう読み解いたのか。三つの反応を例に見ていこう。
本記事は、月刊『BoatCLUB』の偶数月号で連載している「小野信昭のチャレンジフィッシング そんなの無理ナンダイッ!?」の2022年4月号の回から一部抜粋したものです。
●日時:2022年1月
●場所:熱海沖
●使用魚探:フルノGP-1971F
●状況:ねらう水深を頻繁に変えたり、ポイントをテンポよく変えていた。朝から釣り続けていて、12時をすぎていた
画面左側が、超音波の水中伝播(でんぱ)の点で深場では有利な低周波(50 キロヘルツ)、右側は伝播の際に減衰が大きく不利な高周波(200キロヘルツ)で探知した結果。ゲイン値をMAX(+100)に設定しても海底ラインが不明瞭となっている
この水深でもボートを時速1ノット程度で進めると、海底地形の変化を把握でき、ポイントの絞り込みにも役立つ。本命が釣れたポイントをGPSプロッター上にマーク登録しておくことで自船位置と航跡を見ながら付近一帯を繰り返し攻めることが可能だ
超音波の減衰が少ない低周波側(画面左側)には海底から約40メートルの範囲にわたってなにかの魚群反応が映っている。この反応自体はアカムツではないが、アカムツが追うベイトフィッシュ(ハダカイワシなど)の可能性があるので仕掛けを下ろしてみる価値のある情報だ
(文・魚探画面=小野信昭)
小野信昭(おの・のぶあき)
フルノ・フィールドテスター。ダイワ・フィールドテスター。日本全国、海に面した都道府県すべての海に愛艇〈友恵丸〉(SKTパーフェクター13)を浮かべた経験を持つプロアングラー。古野電気が運営するFurunoStyleでは、さまざまな魚探反応の読み解き方を解説している
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