11月11~12日にかけて、ワールドセーリング(以下、WS)および、日本セーリング連盟レディース委員会が主催する「女性のセーリング推進・育成のための取組み(Steering the course)」のもと、レースマネジメントクリニックが行われました。
レース運営スキルの向上やレースに関わる機会の提供を目的とするもので、講座を受講することで、レース運営が効率よくできるようになることを目指します
当日はWSから、講師としてピナール・コスクネール・ゲンチ(Pinar Coskuner Genc)、クリストフ・ゴーモン(Christophe Gaumont)が来日。International Race Officer(IRO)として豊富な経験と実績を持つ2人から、受講者は多くのことを学ぶことができたようです。
ピナール・コスクネール・ゲンチ
トルコ出身。IRO、IJ(International Jury)などの資格を持つ。ロンドン、リオ、東京五輪にIROとして参加。東京五輪では470級のコースRep(代表)を務める。次のパリ五輪では、Principal Race Officerを務める
クリストフ・ゴーモン
フランス出身。1999年にIRO(International Race Officer)の資格を取得。2008年の北京五輪以来、ロンドン、リオ、東京と4度のオリンピックにIROとして参加。日本でもセーリングワールドカップ蒲郡および江の島ほか、多くのセーリング国際大会に関与。また、ヴァンデ・グローブをはじめとするオフショアレースにもかかわっている
マイボトルをマークに見立てて配置し、受講者にわかりやすく解説を行う
受講者は、現役高校生をはじめ幅広い年代から、またマレーシアなど海外からの参加もあり、オンライン受講者も含めると、連日30人を超える盛況な講座となりました。
以下に、受講者の感想の一部を紹介します。
「スタートラインの設定は、さまざまな要素を考慮して故意に傾きをつけることがあると教わり、驚きだった」
「人は間違えることがあり、間違ったときにどうするかを教えてもらって安心できた」
「とても楽しかった。講師をはじめ、いろんな人と交流を持ち、大変貴重な経験がをすることができた」
また、今回の講習には、高校生や大学生の参加もありました。
学生がこのようなクリニックに参加したら、今とは違うセーリングへの関わり方を知ることになり、卒業後もセーリング界にとどまるきっかけになるのではないでしょうか?
今後は、ぜひ大学ヨット部の皆さまにも経験してもらいたいと思います。
ぜひ次回の開催の際も多くの方にご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
(文・写真=日本セーリング連盟レディース委員会)
(問い合わせ)
日本セーリング連盟レディース委員会
※詳細はメールでお問い合わせください
jsafladiescommittee@gmail.com
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