7月19日(土)、長崎県のハウステンボスマリーナと、かみごとう・ならお海の駅を結ぶヨットレース「第1回 上五島・奈良尾ヨットフェスタ 2025」が開催された。
コースは、西海市大立島・小立島から、かみごとう・ならお海の駅沖を目指す約21マイル。今回のこの試みは、上五島・奈良尾ヨットフェスタ実行委員会(奈良尾漁港賑わい創出協議会、ハウステンボスマリーナ、長崎県外洋帆走協会)が主催運営するものだが、特筆すべきは長崎県県議会、各市議会と民間が官民手を合わせて実現したイベントであるという点だ。
かつて巻き網漁業で潤った五島列島・上五島の新上五島町奈良尾が長崎県本土からのプレジャーヨット・ボートの誘致を目指しオープンさせたかみごとう・ならお海の駅。さらに、この誘致を盛り上げるために企画されたイベントが、今回の上五島・奈良尾ヨットフェスタ 2025なのである。
記念すべき第1回大会には19艇のエントリーがあり、クルージング参加は6艇。20ノットに吹きあがる海況をものともせず、参加艇は果敢に奈良尾を目指した。
本部船には、長崎県西海市長・瀬川光之さん、長崎県議会議員政調会長・近藤智昭さん、長崎県議会議長・外間(そとま)雅広さん、長崎県西海市議会議員・いしざき義信さんが搭乗し、レースのスタートフラッグ掲揚降下など、レース運営をサポートした。
レースは、ハウステンボスマリーナの〈Far Away〉(グランソレイユ43)が14時00分11秒にフィニッシュし、ファーストホームおよびレースA優勝を果たし、イベントの主役となった(2位の〈Maneuver2〉(ヤマハ31フェスタ5)は16時6分11秒フィニッシュ)。
表彰パーティーは奈良尾市が町を上げて開催し、伝統芸能に盛り上がり、地域の名物に舌鼓を打つ盛大なものに。式典には、長崎県知事、佐世保市長、西海市長、上五島町長などが来賓として駆けつけイベントは実に意義あるものとなった。表彰パーティーの最後、イベントのキーマンである浜串漁業協同組合の代表理事組合長・竹内隆治さんが登壇し、参加したセーラーたちと、次回大会の開催を固く約束した。
それでは、レースの様子を速報で紹介する。集合写真は月刊『Kazi』10月号(9/5発売)に掲載予定。
第1回 上五島・奈良尾ヨットフェスタ 2025成績
ファーストホーム (参加19艇)
Far Away(グランソレイユ43)
レースA(参加10艇)
1位 Far Away(グランソレイユ43)
2位 Maneuver2(ヤマハ31フェスタ5)
3位 マーフィー(デヘラー41DS)
レースB(参加9位)
1位 薫風(スイング31)
2位 パーティークラブ(スイング31)
(文=中村剛司/Kazi編集部 写真=山岸重彦/舵社)
※関連記事は月刊『Kazi』2025年10月号に掲載予定。バックナンバーおよび電子版をぜひ