2馬力ボート釣行記〈マルコ〉が航く／＃2葉山沖でカワハギ釣り
2022.03.09月刊『ボート倶楽部』で連載中の2馬力ボート釣行記「〈マルコ〉が航く」。
2馬力ボート〈マルコ〉（アキレスLF-297IB／スズキDF2）に乗って、筆者・丸山 剛さんが、あちこちを釣り巡る連載だ。
舵オンラインでは、その釣行記の内容を、かいつまんで再掲したい。
今回は、2022年3月号に掲載された、相模湾の葉山沖でカワハギをねらった釣行をご紹介する。
※本記事の取材は、2021年12月末に取材したものです
神奈川県葉山港は、整備されたスロープ、広い準備スペース、たくさんある水洗い場と、施設がとても充実しており、2馬力ボートからトレーラブルボートまで受け入れてくれる懐の深さもあって、関東周辺からミニボート愛好者が集まってくる港だ。
利用時間は8：00～17：00（7～8月の土日祝日のみ7：30～18：00）
利用料金は4メートル以下のボートなら840円だが、神奈川県民は730円だ。それとは別に駐車料金が必要だが、施設使用者ならば1日840円になる。
一般ユーザーが持ち込めない日もあるので、事前に公式サイト内のカレンダーで確認すること。
サイト内には、港周辺の10日間程度の風予報なども掲載されているので、参考にするのもいいだろう。
こうした施設であれば、周囲の騒音をさほど気にせず電動ポンプを使用できるので、インフレータブルボートを膨らますのも楽だ
スロープはこんな感じ。とても広いうえに頻繁に洗浄されていて、滑りにくいのもうれしい点だ
この日ねらうのはカワハギ。アサリエサは出艇前にマルキユーの「ヌルとり5」でヌメリを取り、「バクバクソルト」で締めておくと使いやすい
最初に向かったのは、名島沖の一番沖側にある割島の北側、水深が23～12メートルまでカケ上がっているポイント。手古島と呼ばれる二つの洗岩が並んでいる沖側なのでわかりやすい。あまり岩に近づくと根がきつくなりすぎるので、風向きを考えてアンカリングする。今回は水深17～20メートルくらいをキープできるような場所にアンカリング。
今回からニューアイテムとして加わったホンデックスのポータブル魚探「PS-611CNⅡ」。振動子TD25に対応し、50/200キロヘルツを使い分けられるので、深場まで見られるようになった。今回はターゲットがカワハギのため深場を見ることはないが、新たに採用されたボンディング液晶のおかげで、画面がすごく見やすくなったようだ
この日は、予想より風が落ちるのが遅く、北風がなかなか弱くならず風波でボートが揺れて釣りにくい。そのため風裏に移動することに。
割島の南側、水深17メートルの根際にボートが位置するようアンカリングして釣り再開。しかし、エサばかり取られてアタリが出せない。
相棒であるM嬢が最初のアタリをとらえるも、上がってきたのはキタマクラ・・・。でも、キタマクラがいるならばカワハギもいるはずと、ここから丸山さんが3連発でカワハギを釣り上げる。
だが、どれもサイズが小さくワッペンサイズばかり。
ワッペンサイズが続くなか、なんとかキープサイズをゲットした丸山さん。誘いにコツがあるようで教えてもらうもM嬢にはアタリなし
その後もポイント移動をして、最終的に落ち着いたのは、朝、遊漁船がいたあたり、水深24～25メートルのカケアガリで平根があるポイントだった。
仕掛けを投入するとすぐにアタリが。M嬢にもアタリが出るようになり、がぜんやる気が増す。
やっとM嬢に釣れた25センチくらいのカワハギ。カワハギをどんどん掛けていく丸山さんをうらやましく見つめていただけに、うれしさもひとしお
上の写真を撮影するため置きザオにした丸山さん。と、アタリがきたので持ち上げてみたら魚が乗ったので、巻き上げてみると、なんとカワハギが3尾も付いていた！
初めてみたカワハギ3尾掛け。カワハギの“のれん”みたいになっている。このあとアタリが遠のいてしまったこともあり、潮止まり直前でカワハギの活性が活発になったのでは、とのこと
その後もエサ切れまでねばるも、新たなカワハギが釣れることはなく沖上がり。でも、それなりに満足のいく結果となったため、笑顔での終了となったのだった。
最後に動画をご紹介。取材日の様子が見られるので、興味のある人はぜひご覧ください。
（まとめ・写真＝BoatCLUB編集部／M嬢）
丸山 剛（まるやま・つよし）
1962年生まれ、神奈川県在住。海、山、川、湖とフィールドを選ばず全国を飛び回るプロのアウトドアカメラマン。可搬型のボートを各種乗り継ぎ、現在は2馬力ボートに落ち着いた。
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