ボルボ・ペンタやカミンズをはじめとするマリンエンジンの輸入・販売や整備を行っているミズノマリン(大阪府豊中市)は、奥村造船工業(兵庫県姫路市)をグループ化したことを発表した。
奥村造船工業は1929年創業、過去には400隻以上の鋼船を建造してきた会社で、敷地面積3,500坪、引揚船台4本、クレーン2本の設備を有し、160フィート、400トンクラスまでの上架が可能とのこと。同社は作業船やはしけなどを中心に造船の事業を手掛けてきたが、近年は新造船の受注が激減し、修繕などの業務を主として行ってきたという。ミズノマリンでは老朽化した施設を建て替え、エンジン整備工場を建設する予定とのことだ。
左から2人目が奥村造船工業の元社長、奥村典彰氏。同3人目がミズノマリンの水野 茂社長
奥村造船工業の工場内部。はしけなどを中心に造船を行ってきたが、近年は修繕が中心だったとのこと
水野 茂社長は「これまで大規模な整備の際にはドックやマリーナの設備を借りて作業をしてきたが、今後はこちらで上架して整備ができるようにします。引揚船台やクレーンなどの設備は残して、エンジン整備にも使用していく予定です。エンジンのアフターパーツ用の倉庫は大阪本社にありましたが、手狭になってきており、これもこの広大な土地を活用していきたい」と話す。
1,000kW(1,250馬力)の動力試験機を導入するそうで、これまでになかったような、プレジャーボート専門のエンジン整備工場が完成しそうだ。2023年春のスタートを目指すとのことで、施設の完成に期待したい。
新品エンジンの載せ替えを行うミズノマリンのスタッフ。これまではドックなどを借りての作業だった
ミズノマリン大阪本社での整備を行うエンジニア。エンジン整備工場完成後は、広い施設での作業が可能になる
(文=舵社/小川佳文 画像提供=ミズノマリン)
(問)ミズノマリン
TEL:06-6863-5233
https://www.mizuno-marine.co.jp/
あわせて読みたい!
●ボートのディーゼルエンジンをリフレッシュ|ネプ・チューンアップ
●ロゴ入りで一体感マシマシ!オリジナル チームウエア作成のススメ