5月11日23:06現在の辛坊治郎さんの位置はコチラ↓↓(古野電気の特設サイトより)。全航程(大阪~サンディエゴの最短距離)の約46.1%を走破し、いよいよ中間地点が近づいてきた。
4月9日の出航から約1カ月──5月8日には日付変更線を越え、国と国とをまたぐという長距離航海らしくなってきた。日付変更線を越えた際には、シャンパンを空けて、海の神様と船の神様に、一人お礼をしたそうだ。
ちなみに日付変更線を西から東に向かって越えたので、ここからは日本の日付からマイナス1日のカウントとなり、加えて、辛坊さんの現在の位置では、日本と比べて3時間の時差も発生している。なお、日付変更"線"といっても、もちろん陸上競技場のスタートラインのように、目に見える線が引かれているわけではない。
ここ数日は高気圧に覆われ、風も非常に弱い模様。現在も2.1ノット(時速約3.9km)という遅い速度で進んでいるようだ。
5月11日23:00の風向風速の予想図
ⒸWindy
ニッポン放送のラジオ番組「辛坊治郎ズーム そこまで言って委員会」では、辛坊さんの不在中も番組を継続中。毎週月曜から木曜の放送では、洋上の辛坊さんとスタジオを衛星電話(イリジウム)でつなぎ、生の声を聴くことができる。「生存確認テレフォン」と題し、毎回17時から5分間程度、辛坊さんの声を通じて洋上の様子をうかがうことが可能だ。
先週の放送では、
・このところ天候は安定し、無風に近い状態であること
・カモメ、ツバメ、イルカ、(天敵の)クジラなどの生き物も見かけているとのこと
といった報告がなされていた。
今週5月10日(月曜)・11日(火曜)の放送から、辛坊さんのコメントを抜粋しよう。
●5月10日(月曜)
スタジオ:立川志らく、田嶋陽子
「人間がさびしいというのは、5人、6人でいるときに心が通ってないとさびしいと思うんであって、1人でいるぶんには全然さびしくない。いま太平洋のド真ん中にいて、この1週間ね、船の1艘(そう)も見なかったですよ。だから、なんにもない。いるのは鳥とクジラくらい。いるのは4~5mのゴンドウクジラとイルカ」
「毎日がサバイバル。目標は生きて帰る!でがんばります」
このところ、スタジオのゲストとの会話でも、明るく冗談も出るくらいになってきた。
●5月11日(火曜)
スタジオ:小倉智昭
「時差が3時間以上あるから、こっちは真っ暗」(辛坊)
「(たった一人で海の上にいて)さびしくないもの?」(小倉)
「さびしくはないですね。ただ、船の上のあちこちきしむ音が、人の話し声に聞こえる。誰かいるんじゃないの?! みたいな」(辛坊
「それは誰かがついていっているんです! 会話を大切に!」(小倉)
いよいよ後半戦を間近に控える、辛坊治郎さんの太平洋横断航海。陸上にいる私たちはステイホームを強いられる毎日だが、そんなときだからこそ太平洋に思いをはせ、一緒に航海を楽しんでいきたいと思う。
(文=舵社/安藤 健)
辛坊治郎公式YouTubeチャンネル「辛坊の旅」5月9日配信分はコチラ↑↑
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古野電気の特設ウェブサイト
https://www.furuno.com/special/jp/shinbo-challenge/
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