全日本学生ヨット選手権大会(全日本インカレ)を終えて、これにて4年生たちの学生ヨットレースは全て終了……というわけではない。
2024年3月8日~10日に、セイル・オン 大学対抗&U25ヨットマッチレースが開催されることが決定し、2023年11月20日(月)からインビテーションの公募が開始される。
大会は5人乗りキールボートであるJ/24を用いたマッチレース。レース中は常にバチバチの攻防が繰り広げられる
次回で12回目を迎える本大会は、25歳未満の若手セーラーであれば誰でもチームを組んで出場することができるマッチレース(1艇対1艇のレース)の大会だ。
愛知県・三河みとマリーナを会場に、ワンデザインキールボートであるJ/24を使用。
これまでも多くの若手セーラーたちがこの大会に参加し、キールボートやマッチレースという新しいヨットの世界への扉を開いてきた。
会場となるのは愛知県の三河みとマリーナ
チームは基本的に5人前後の構成になる。
部活で苦楽を共にした仲間と組むのも良し、学校の垣根を超えた混成チームで出るのも良し、もちろん25歳未満であればヨット部に所属していなくてもこの大会に挑むことは可能だ。
東京工業大学体育会ヨット部出身のメンバーでチームを組んだ〈GRADs〉(写真は2023年大会)
関西の名門キールボートチームの若手に、関東のメンバーが合流した〈マートスピリット〉(2023年大会)。さまざまな垣根を超えてチームを組むことは、学生セーラーにとっては新鮮かもしれない
これまでもインカレ優勝校や、ディンギーのナショナルチームで活動していた選手が参加してきたが、必ずしもそのチームが優勝するわけではない。
レースで使う船やセールは大会側から用意され、ハード面での条件は全員が平等になる。
加えて若手セーラーの多くはキールボートやマッチレースの経験は少ないことから、これまでの大会では数多くの番狂わせも起こってきた。
どのチームにも上位進出の可能性がある。
大会の前には全国各地のキールボートセーラーたちが、それぞれの地域の大学&U25マッチレースの参加者を対象に積極的に練習会を開催してくれる。そこでキールボートやマッチレースを学び、大会に臨むという流れが一般的
前回大会では全員が20歳以下で結成された〈HOPE〉が優勝を掴んだ。ヘルムスマンの嶋倉照明選手(写真左)と池田海斗選手(左から2番目)は、現在スターセーラーズリーグ(SSL)の日本代表として試合に出場している
若手セーラーの一大祭典となった本大会、インビテーションのリクエストは11月20日から開始される。
募集要項をよく確認の上、多くの若手セーラーたちにぜひこの大会に挑戦していただきたい。
●日時:2024年3月8日~10日
●開催地:みかわみとマリーナ
●参加資格:大会から12チームが招待される。招待の内訳は下記
11月20日から開始する公募に応募した中から、JYMAが選定して招待する9チーム(※公募以外での招待の3チームのいずれかが辞退した場合はその分増枠する)
前年度優勝チーム、2023年全日本インカレ優勝校、2023年アニオールズカップ優勝校の3チーム
●出場資格:2024年3月31日時点で25歳未満の者に限る
●公募受付期間:11月20日~12月22日
(文・写真=川野純平/Kazi編集部)
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