海ガールあやはさん、〈トールボーイ〉でセーリング&超便利なスライド式スピンバッグに感動

2024.03.02

今回の海ガールでは、トラブルを未然に防ぐ効果抜群の艤装も公開!

かなり便利なスライド式スピネーカーバッグ・システムと、ハッチ取り込みでトラブルを未然に防ぐアイデアに、海ガールの矢口あやさんも大感動。

神奈川県三浦半島南端の「みうら・宮川フィッシャリーナ」のレース艇〈トールボーイ〉(ヤマハ23)の吉田拓生オーナーから、艤装や出入港を教えてもらったのが前回までのお話(過去の記事を読む=艤装を見る出入港案内)。

それでは、ミニトンクラスの便利アイデアを見てみましょう!

(『Kazi』 2月号に掲載の人気連載「矢口あやは、海ガールはじめました!」記事を再編集して無料公開いたします)

 

 

ドローンから見たみうら・宮川フィッシャリーナ。切り立った崖に囲まれた、最高のロケーションなのだ 

 

今回は、出入港じゃなくて、ちゃんとセーリングがしたい!

 

メインセールアップします。なんと、レース用ブラックセールだ!

 

フルセールで帆走開始。あやはさんのドライブもさまになってきました

 

吉田さんからセールトリムについて教わりました♪

 

メインセールトリムを教わる。意外と吹いてきて、重い!

 

ヘルムスマン練習。ティラー艇はおてのものです

 

着艇、そして解装しよう!

メインセールをブームから抜いて、ロール。レース艇のセールのたたみ方だ

 

ロールしたセールをセールバッグにしまいます

 

スピンバッグシステムを見る!

ミニトン艇で流行する スライド式スピンバッグを体験♪

アップウインドではバスケットを奥へ!

ダウンウインドになったら手前へ!

ハッチにスピンバスケットがドーン! これは便利

 

コンパニオンウェイハッチポートサイドのこの位置に設置したパイプ。これが肝なんです。この角・・・ホイスト時などにスピネーカーが引っ掛かって破れたりしますよね

 

スピンアップ時にトラブル軽減を果たすのだ!

 

次回は、みうら・宮川フィッシャリーナ手前の磯でピクニックをします!

 

矢口あやはさんが執筆した〈トールボーイ〉の記事は、Kazi1月号2月号に掲載されています!!

 

(文=中村剛司/Kazi編集部 写真=山岸重彦/舵社)

 

※本記事は月刊『Kazi』2024年2月号に掲載されたものです。バックナンバーおよび電子版をぜひ

 

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矢口あやは

Kazi誌にて連載「矢口あやは、海ガールはじめました!」執筆中。6月14日、大阪生まれ。ライター、ときどきイラストレーター。旅行誌やカルチャー誌を中心に、グルメ、歴史、美容などのジャンルで活動。生物が好きで2014年に狩猟免許取得。2020年に1級ボート免許取得、さらに2021年に3級海上特殊無線免許取得。夢はヨットで世界一周。 

 

ブログ:https://ayaha-yaguchi.amebaownd.com/

インスタグラム:https://www.instagram.com/ayaha614/

 


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ヨットレース

2025.04.16

スーパーコーチ、ハーミッシュ・ウィルコックスが分析する第37回アメリカズカップ。AC75の評価とは?(後編)/AC日記2025-3②

ハーミッシュ・ウィルコックスによる第37回アメリカズカップの分析、後編。470級の神クルー であるウイルコックスは、ルナロッサ・プラダ・ピレリの気象解析担当としてアメリカズカップに参戦。その彼が見た、AC75の評価とは? プロセーラーの西村一広さんの解説とともにお送りする(編集部) ※本記事は前後編の後編となります。前編はこちら ◆メインカット photo by Luna Rossa Prada Pirelli Team | Hamish Willcox/ハーミッシュ・ウィルコックス/オリンピックでもACでも、“スーパーコーチ”として今も大活躍。第36回ACではETNZ、第37回ACではルナロッサ・プラダ・ピレリに所属 ウィルコックスの解析 ハーミッシュ・ウィルコックスは2021年の第36回ACではETNZに所属し、2024年の第37回アメリカズカップ(以下、AC)では予選ファイナルでイネオス・ブリタニア(英)に敗退したルナロッサに所属していた。 まずウィルコックスは、2021年と2024年のETNZの防衛艇の違いについて語る。 「2021年の防衛艇は、スピード性能(そのもの)は圧倒的だったものの、Good Boatではなかった。それに比べて2024年の防衛艇は、レースに勝つために必要なスピード性能を持ちつつも、非常にBetterなBoatになっていた」 どうやらAC75クラスは、速いだけではウィルコックスにはGood Boatだと評価してもらえないらしい。一方、2024年ACの挑戦艇群については、スピード性能的にはイネオスとルナロッサがトップ2で、アメリカン・マジックは、コンディションによる得意不得意が極端なボートだったという。 また、7-4という3勝差のスコアでイネオスに敗れて挑戦者の座を逃したルナロッサについては「失った3レースとも、スタートに勝っていれば勝てたレースだった」と スターボードヘルムスマン に厳しい分析を示し、さらに「ルナロッサと防衛艇との性能差は2021年に比べて圧倒的に小さいものだった」と明かし、2024年ACではこのチームがカップ奪取可能だと分析していたことも示唆した。 ACマッチの進化論とは ウィルコックスによれば、2021年のACではETNZの防衛艇は挑戦者よりもVMG(有効速度)で2ノット も速かったという。しかしそのスピード性能差をもってしてもETNZはルナロッサに3敗した。その事実が示すように、AC75クラスではVMGで2ノットも遅い艇であっても、スタートで前に出ることができれば、フィニッシュまでリードを維持できるということがすでに証明されているのだ、とウィルコックスは説く。つまり、VMG 2ノットもの優位を手にしていても、AC75クラスのマッチレースにおいては、それはシルバーバレット(=特効薬)にはならないのだと。 そして2024年のAC。そのACでも防衛艇がスピード性能で優ってはいたものの、そのVMGの差はもはや0.5ノット以下に過ぎず、それは、勝敗を左右する要因となるには甚だ微弱なものに過ぎなかったとウィルコックスは言う。だからつまり、2024年の第37回ACは、ボートのスピード性能そのものよりも、優れたレースをした者が勝利するレースになり、ほかよりも優れたレースをしたETNZが勝者となった、とウィルコックスは結論づけている。 * 話のさわりが終わり、本題に入りかけたところで、今月も紙幅が尽きた。ウィルコックスが指摘する優れたレースとは、具体的にどの部分だったのか? ETNZのセーラーとコーチ陣、そして開発陣は、レースの細部の、AC75のセーリングの細部の、どこを掘り下げていったのか? それらに関連して、AC75クラスにおけるGood Boatとはどんな艇なのか? こんなことに興味のある『Kazi』誌 の読者がたくさんいるなら、どこか、文字数制限のないところに書く場所が欲しいな。 2024年大会 挑戦チームの採用艇解析 LUNA ROSSA PRADA PIRELLI TEAM ルナロッサ・プラダ・ピレリ 挑戦者決定戦で英国に敗れた〈ルナロッサ〉。艇の性能はこれまでで最も優れていたとされるが、ウィルコックスによれば、それとは異なるファクターで敗退したという photo by Ricardo Pinto / America's Cup NYYC AMERICAN MAGIC アメリカン・マジック 挑戦艇の中では3番手だったアメリカン・マジック挑戦艇。しかしこのチームの敗因は、ポール・グッディソンの負傷欠場に尽きると言ってもいいのではないだろうか? photo by Ian Roman / America's Cup ◆私的なニュージーランド日記 いくつかの仕事と個人的案件を携えて、2024年5月に続き、第37回AC終了直後の11月にもニュージーランドに行った。2週間ほど滞在して、1日だけロイヤル・ニュージーランド・ヨット・スコードロンに行き、クラブハウス2階のカップルームにバルセロナから戻ってきたばかりのACを手に乗せた。1987年にパースで初めてこのカップを見てから40年近い年月が過ぎた。いつかきっと日本のどこかのヨットクラブの次世代セーラーたちが、このカップを手にする日が来る! と念じた。 photo by Kazu Nishimura (文=西村一広) ※本記事は月刊『Kazi』2025年3月号に掲載されたものです。バックナンバーおよび電子版をぜひ 2025年Kazi 3月号の購入はコチラから 西村一広 Kazu Nishimura 小笠原レース優勝。トランスパック外国艇部門優勝。シドニー~ホバート総合3位。ジャパンカップ優勝。マッチレース全日本優勝。J/24全日本マッチレース優勝。110ftトリマランによる太平洋横断スピード記録樹立。第28回、第30回アメリカズカップ挑戦キャンペーン。ポリネシア伝統型セーリングカヌー〈ホクレア〉によるインド洋横断など、多彩なセーリング歴を持つプロセーラー。 コンパスコース代表取締役。一般社団法人うみすばる理事長。日本セーリング連盟アメリカズカップ委員会委員。マークセットボットジャパン代表。 --------------------------------------------------------------------------------

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2025.04.15

第37回アメリカズカップのNZの勝因とは? ハーミッシュ・ウイルコックスが分析!(前編)/AC日記2025-3①

オリンピック艇種・470級クルーの神、ハーミッシュ・ウイルコックスによる第37回アメリカズカップ の分析。1990年代の神奈川県の葉山周辺で、ウイルコックスの姿を見たセーラーも多いことだろう。そんなウイルコックスは、今回のアメリカズカップをどのように見たのか。プロセーラーの西村一広さんの解説とともにお送りする(編集部) ◆メインカット photo by Luna Rossa Prada Pirelli Team | Hamish Willcox/ハーミッシュ・ウィルコックス/オリンピックでもACでも、“スーパーコーチ”として今も大活躍。第36回ACではETNZ、第37回ACではルナロッサ・プラダ・ピレリに所属 NZ470級2人の寵児 1980年代前半に、470セーラーとして熱い青春時代を過ごした読者なら当然、デイビッド・バーンズとハーミッシュ・ウィルコックスの名前を覚えていることだろう。このニュージーランド人コンビは、それぞれの貯金を注ぎ込んで実現させた初めての海外遠征、470級世界選手権(1981年)で初出場・初優勝を果たした。それだけで終わらず、その後2度もこのクラスで世界を制してセーリング界を驚かせ、同時に、470級のセーリングが革命的に進化することにも貢献した。 2人は470級以降も複数のディンギー クラスで活躍を続けながら、並行してアメリカズカップ(以下、AC)の世界へも足を踏み入れていく。バーンズは1980年代中盤から2003年まで6回もACチームに所属して活躍した。その後、多発生硬化症という難病に侵されたものの、パラリンピックを目指すなど不屈のセーリング活動を続け、2020年10月、その病のために多くのセーリング関係者や友人たちに惜しまれながら世を去った。 そのコンビの相方ウィルコックス。かつては日本の470セーラーにもなじみが深く、当時その実演付きの指導を直接受けた読者もいるのではないだろうか。日本との接点が途絶えた後も、ウィルコックスのコーチング技術は進化を続け、現在では海外のセーリングメディアは彼のことを「スーパーコーチ」と表現する。 長きにわたってさまざまな国のオリンピック代表選手のコーチとして、選手たちに多くの金銀メダルをもたらしているだけでなく、ACでは気象解析担当とチーム内レースでの戦術担当クルーもこなし、一般的なコーチを超えるコーチとして、これまで延べ6チームと契約してAC勝利を複数回経験しているからだ。 パリ五輪と第37回ACが開催された昨年2024年は、専属コーチとしてスペインの49er級チームの五輪金メダル獲得に貢献したかと思うと、続いて同じ地中海で始まったACでは、予選のファイナルまで進んだルナロッサの気象解析を担当し、それと並行して開催されたウイメンズACとユースACでも、それぞれのルナロッサ・プラダ・ピレリチームのコーチとして、彼らのダブル優勝に貢献した。 そのウィルコックスが、第37回ACのエミレーツ・チームニュージーランド(以下、ETNZ)の勝因について、NZのウェブメディアのインタビューで語っている。 (次回へ続く) 防衛者エミレーツ・チームニュージーランド 2021年大会と2024年大会の採用艇比較 2021年 EMIRATES TEAM NEW ZEALAND エミレーツ・チームニュージーランド 第36回AC防衛艇〈テ・レフタイ〉。挑戦艇ルナロッサに対して圧倒的な性能差を持つ艇だったが、前半戦は互角のスコアになった。「速い艇が勝つ」AC神話が揺らいだ photo by Carlo Borlenghi / America's Cup 2024年 EMIRATES TEAM NEW ZEALAND エミレーツ・チームニュージーランド 第37回AC防衛艇〈タイホロ〉。進水翌日に全開モードのセーリングを披露し周囲を驚かせた。シミュレータ活用の重要性を改めて他チームが認識することになった photo by Ricardo Pinto / America's Cup (文=西村一広) ※本記事は月刊『Kazi』2025年3月号に掲載されたものです。バックナンバーおよび電子版をぜひ 2025年Kazi 3月号の購入はコチラから 西村一広 Kazu Nishimura 小笠原レース優勝。トランスパック外国艇部門優勝。シドニー~ホバート総合3位。ジャパンカップ優勝。マッチレース全日本優勝。J/24全日本マッチレース優勝。110ftトリマランによる太平洋横断スピード記録樹立。第28回、第30回アメリカズカップ挑戦キャンペーン。ポリネシア伝統型セーリングカヌー〈ホクレア〉によるインド洋横断など、多彩なセーリング歴を持つプロセーラー。 コンパスコース代表取締役。一般社団法人うみすばる理事長。日本セーリング連盟アメリカズカップ委員会委員。マークセットボットジャパン代表。 --------------------------------------------------------------------------------

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2025.04.14

ダイナースクラブニッポンカップ2025春、4チームの勝者が誕生

「ダイナースクラブニッポンカップ2025 葉山シリーズ 」のスプリングシリーズ2日目は、弱い雨の降るコンディションで最終1レースが実施されました。(レース写真は1日目のもの) 各クラスの勝者は、IRCクラス ディビジョンAは〈コンステレーション〉(IMX40)、IRCクラス ディビジョンBは〈アドニス〉(ベネトウ・ファースト35)、メルジェス20クラスは〈トリニティー〉、U30ワンデザインクラスは〈いちもくさん〉(神戸大学オフショアセーリング部)となりました。 IRCクラス ディビジョンA優勝〈コンステレーション〉(IMX40) IRCクラス ディビジョンB優勝〈アドニス〉(ベネトウ・ファースト35) メルジェス20クラス優勝〈トリニティー〉 U30ワンデザインクラス優勝〈いちもくさん〉(神戸大学オフショアセーリング部) マークセットボット(MSB)やフィニッシュの打刻システムなど、運営の省力化が進むニッポンカップ。今回も7基のMSBが稼働しました。さらにLINEオープンチャットを用いたレース前のチェックインも導入したことで、本部船による海上チェックインがなくなり、運営にも選手にも少し余裕ができたようです。 また、葉山マリーナのスタッフの方々もマークボートのドライバー、会場の設営など、大会運営に貢献しています。「マリーナの協力なくしてニッポンカップは実現しません」と実行委員長の石丸寿美子さんは話します。 オータムシリーズは10月11日(土)、12日(日)を予定しています。 ダイナースクラブニッポンカップ2025 葉山シリーズ スプリング 2025.4.12~13 神奈川県・葉山マリーナ ■公式サイト https://hmyc.jp/nc2025/ ■リザルト https://hmyc.jp/nc2025/result_2025 (文・写真=森口史奈/Kazi編集部 レース写真=矢部洋一) --------------------------------------------------------------------------------

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2025.04.12

ダイナースクラブニッポンカップ2025春、初日は4レースを実施

相模湾の名物レガッタ「ダイナースクラブニッポンカップ2025 葉山シリーズ」のスプリングシリーズが開催されました。IRCクラス20艇、メルジェス20クラス6艇、U30クラス5艇の31艇が参加しました。 朝から15kt以上の東寄りの風が吹くなか、明日の2日目の雨を考慮し、5レース中4レースを実施しました。最後のレース艇のフィニッシュ時刻が16時半前。充実した1日となりました。 1日目の写真をお届けします。 ダイナースクラブニッポンカップ2025 葉山シリーズ スプリング 2025.4.12~13 神奈川県・葉山マリーナ ■公式サイト https://hmyc.jp/nc2025/ ■リザルト https://hmyc.jp/nc2025/result_2025 (文=森口史奈/Kazi編集部 写真=矢部洋一) -------------------------------------------------------------------------------- --------------------------------------------------------------------------------

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