海ガールあやはさん、小笠原でイルカに出合う!

2021.10.16

東京都・竹芝桟橋から24時間! 小笠原村の父島へ〈おがさわら丸〉で渡った海ガールの矢口あやはさん。
渡航は6月頭の荒天時、大揺れの航路を越えた先で見たものとは・・・。そこには、想像を絶するブルーの世界が広がっていました。そんなすてきな父島滞在記をお送りします。
(タイトル写真=父島から南島へ向かうツアーボートの船首にて)

 

静岡県沼津市の古宇(こう)ヨットクラブ、白根英路オーナーの〈WOODPECK V〉(ベネトウ・ファースト40.7)チームが小笠原を目指すという。しかも、白根さんの奥さまの和味さんと愛娘の由麻さんは、〈おがさわら丸〉でそれを追いかけるという作戦。ならばご一緒したい、ということで、海ガールのあやはさんも〈おがさわら丸〉に乗り込みました。

ときは6月、事前にPCR検査を行い、体調を整えての渡航です。〈WOODPECK V〉も大変な航海でしたが、同じく荒天を走った〈おがさわら丸〉もなかなかのローリング&ピッチング。大雨と大波がデッキを洗うなかなかハードなものでした。

しかし、小笠原村父島へ到着すると・・・うってかわって晴天快晴! ゴキゲンな父島ライフを送ることができたのでした。

南島へ行ったり父島を散策したり。そんなステキな動画は、最後に紹介します! 

 

 

父島を愉快に回った〈WOODPECK V〉の皆さまと。後列右から、白根英路オーナー、久保 純さん、伏見利明さん、小野 新さん、竹内裕一郎さん、前列右から、白根和味さん、白根由麻さん、そしてあやはさん。三日月山の山頂にて、二見港をバックに 

 

 

和味さんと由麻さんは「特1等室(デラックス)」! シングルベッド2台、ソファベッド1台、バス、トイレ、テレビ、冷蔵庫、空気清浄機も付きます 

 

 

こちらは「2等和室(エコノミー)」。コロナ禍ゆえ、この部屋で3~4組程度の利用でした 

 

 

24時間かけて小笠原村父島へ到着。偉大なる第1歩。外来種を持ち込まないため、タラップから陸地まで、厳重に消毒されたマットを歩きます 

 

 

いきなりですが、南島へゴー。自然を守るため、1日100人しか上陸が認められない美しき南島。今回はコロナ禍ゆえ、比較的ゆったりと渡航できます。入島前に、サンダルの裏を洗浄。南島の固有種をおびやかす、プラナリアや種子などを持ち込まないためです 

 

 

早速、シュノーケリング。水着とラッシュで気楽にダイブ♪ 

 

 

水深は5mほど。潜らなくてもサンゴと魚がいっぱいだ!

 

 

ロクセンスズメの群れに出合いました♪

 

 

古宇のジャック・マイヨールこと、竹内さん(あだ名はケロン)の華麗なダイブ。生まれる前からヨットに乗る、白根家のお嬢さん・由麻さんは、幼少期から竹内さんの愛艇〈ミモザ〉で遊んでいたそうです♪ 

 

 

南島の扇池を外から見てみる。なぞの洞窟が! わくわくするぜ! 

 

 

小笠原諸島の見どころ「南島」

憧れの南島に到着。ネムリブカ(メジロザメ科)がわいわい生息する鮫池から上陸します。いきなりなんという絶景か! 

 

 

カツオドリの営巣地でもある南島。顔が青い個体はオスです 

 

 

南島のハイライト「扇池と扇浜」

まるでジブリ映画『紅の豚』、ポルコの隠れ家みたい!

 

 

扇池で泳いでみる。海底は砂地と岩場。気持ちよくスイ~~。洞窟付近は潮がきついので注意 

 

 

扇池を望む高台から、反対側に広がる絶景。これぞボニンブルー 

 

 

約1,000年前に絶滅したヒロベソカタマイマイの半化石がゴロゴロ! 採取は禁止。島内からは、いかなる生物、物の持ち出しは厳禁です 

 

南島からの帰路、なんとスピナードルフィン(ハシナガイルカ)の群れに遭遇。30頭ほどのコミュニティーとしばしの並走♪ 

 

 

photo by Ayaha Yaguchi

あやはさんの作品1/透明度の高い海中を回転しながら泳ぐイルカたち 

 

 

photo by Ayaha Yaguchi

あやはさんの作品2/気が付くと、ボートの周りはイルカだらけに! 

 

 

父島グルメ「チャラ」

父島のグルメを堪能しよう! やってきたのは人気の料理店「チャラ」 

 

 

「かめ餅はじめました。」「やんごとなし!」 この看板が気になって気になってしかたがない! 

 

 

ウミガメのたたきをいただく。牛肉みたいなあじわいです。小笠原諸島で捕獲が許されているウミガメは年間135頭まで。絶滅危惧種であるウミガメは保護活動の対象であると同時に、小笠原では伝統的なウミガメ食も食文化として保全しているのです 

 

 

こちらが気になった「かめ餅」。卵を練りこんだお餅です。卵料理は試行錯誤の最中です、とチャラのスタッフ 

 

 

オケラネットの本拠地「KAIZINボートサービス」

今回の航行で〈WOODPEC V〉チームがお世話になった、アマチュア無線ネットワーク「オケラネット」の本拠地があるKAIZINボートサービスを詣でる! 巨大なアンテナにびっくり 

 

 

〈WOODPEAC V〉の白根オーナーとご一緒に、オケラネットのミューズ、山田和子さん(中央)にごあいさつ。店内はイルカやクジラのアイテムがたくさん。いずれも和子さんのお気に入り 

 

 

父島散策「コペペ海岸」

父島南西部の秘密の入り江、コペペ海岸。このかわいい名前は、開拓時代にギルバート諸島から移民してきたコペペさんが、この浜の近くに住んでいたことに由来。ウミガメの産卵地。保護監視員が付けてくれる目印、小枝3本が立っている場所は卵が確認された場所なので踏まないように。それらに注意して・・・みんなでジャンプ! なかなか息があいません(笑) 

 

 

父島の絶景「三日月山」

島内北東にある絶景地、三日月山を目指そう! いつもニッコニコの由麻さんが笑顔で山登り。疲れ知らずの元気ガールだ。母のお腹にいるころからヨットに乗るつわものでもある 

 

 

これが三日月山の頂上からの眺め。二見港が眼前にひろがります 

 

 

カタマイマイを発見! 波に揺られて来島し独自の進化を遂げた固有種だ。あやはさんは、虫でも動物でも躊躇なくつかまえる。たのもしや 

 

 

ウミガメと出合える「小笠原海洋センター」

KAIZINボートサービスの南にある小笠原海洋センターでは、ウミガメの子どもと撮影できます。前足パタパタでかわいすぎる! 

 

 

ウミガメにエサやり体験。アオウミガメとアカウミガメはこの日は消極的、写真のタイマイがガッツを見せました! 食欲旺盛 

 

 

海洋センター前でみつけた巨大なやどかり。あやはさん、すばやくゲット。ハサミがあっても全然平気みたい 

 

 

 

 

小笠原郵便局前のポストには、クジラ三姉妹が。毎朝交換してもらう、お花の髪飾りでにっこり


駆け足で巡った小笠原観光。どこまで行ってもボニンブルーの海は不思議な青の世界を魅せてくれるし、島の人たちはみんな笑顔。ウミガメ料理には驚いたり、絶景に興奮したり。あっという間に時間がすぎた3日間なのでした。この模様は月刊『Kazi』誌、10月号、11月号の連載「矢口あやは海ガールはじめました」にも収録されています。次回、12月号(11/5発売)は、小笠原編の最終回。さらに楽しいスポットを紹介予定です! 

 

あやはさんの南島ツアー動画はコチラ

↓↓↓

 

 

(文・写真=Kazi編集部/中村剛司 写真=矢口あやは 動画編集=Kazi編集部/松山 暁))

※本記事は月刊『Kazi』2021年10、月号にも掲載。バックナンバーおよび電子版をぜひ 

 

旅の情報は→小笠原観光協会HPからどうぞ

 

 

矢口あやは

Kazi誌にて連載「矢口あやは、海ガールはじめました!」執筆中。6月14日、大阪生まれ。ライター、ときどきイラストレーター。旅行誌やカルチャー誌を中心に、グルメ、歴史、美容などのジャンルで活動。生物が好きで2014年に狩猟免許取得。2020年に1級ボート免許取得、さらに2021年に3級海上特殊無線免許取得。夢はヨットで世界一周。

ブログ: https://ayaha-yaguchi.amebaownd.com/

インスタグラム: https://www.instagram.com/ayaha614/

note : https://note.com/sakusaku_ok 

 


あわせて読みたい!

●憧れの小笠原諸島!/父島 二見港 入港ガイド

●海ガールあやはさん、無線免許取得・・・涙の裏話!

●海ガールあやはさん、ヘリーハンセン原宿を探検!

 


クルージング

クルージング の記事をもっと読む