1月18日、神奈川県・リビエラ逗子マリーナで、フランス・ヴァンデ県観光局とヴァンデ・グローブの来日記者発表会が実施された。
今年、単独無寄港無補給世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」は、10回目の開催を迎える。前回の2020年大会ではアジア人セーラーとして唯一参加し、完走を遂げ、また第10回大会の出場も目指すDMG MORIセーリングチームの白石康次郎さんとの縁もあり、この記者発表会が実現。当日は穏やかな陽気で富士山も望むことができ、ヨットがゆっくりと沖合を走っていた。
記者発表会ではヴァンデ・グローブのジェネラルディレクターであるローラ・ル・ゴフ氏をはじめ、白石さんら4人が登壇。逗子市長、鎌倉市長、葉山町長も列席した。
「ヴァンデ・グローブが面白いのは、それがただのヨットレースにとどまらず、ヒューマンアドベンチャーだからです。老若男女、いろいろなセーラーが出場します。船の新旧も、艤装も、資金の大小も、ハンディキャップの有無も関係なく、全てのセーラーが同じ条件で競います。世界で一番インクルーシブな大会と言えるでしょう」とゴフ氏。「ヴァンデ・グローブの勝者は完走者1人1人。康次郎が日本において、ヴァンデ・グローブのシンボルとなっていることに感謝しています」とも話した。
白石さんのヴァンデ・グローブ初出場(2016年)の際には、開催地ヴァンデ県におよそ300人の日本人が訪れたという。今年11月10日(日)の第10回大会スタート時には、ぜひ多くの日本人に現地に足を運んでもらいたいとのことで、ヴァンデ県の観光スポットや美食といった魅力についてもプレゼンがあった。
ヴァンデ・グローブ2024-2025は、11月10日(日)にスタート。ビレッジオープンは10月19日(土)を予定している。
■登壇者
ヴァンデ・エクスパンシオン 会長:ギヨーム・ジャン氏
ヴァンデ・グローブ ジェネラルディレクター:ローラ・ル・ゴフ氏
DMG MORIセーリングチームスキッパー:白石康次郎氏
ヴァンデ県観光局局長:カレン・アレトリュ氏
左からローラ・ル・ゴフ氏、白石康次郎氏、ギヨーム・ジャン氏、桐ケ谷 覚逗子市長、松尾 崇鎌倉市長、山梨崇仁葉山町長、カレン・アレトリュ氏。「康次郎との出会いは、2016年のヴァンデ・グローブ。レ・サーブル・ドロンヌを出発するとき、袴に木刀を持った康次郎の姿は、ヴァンデ県の人たちの目に焼き付きました」とはギヨーム・ジャン氏
懇親会はまず、ロワール地方のワインで乾杯。左端はリビエラリゾートの小林昭雄代表取締役社長
懇親会で振る舞われたヴァンデ県の料理とスイーツ
お土産にはヴァンデ県産の塩やオイルサーディン缶なども。白石さんはこのオイルサーディンが大好物で、ヴァンデ・グローブのときには船に必ず載せて、マヨネーズをかけて食べるのがお気に入り。なお、フランス人には「オイルにオイルをかけるなんて……」と不評だそう
(文・写真=森口史奈/Kazi編集部)
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