2馬力ボートでの釣行記。今回は、2024年1月号に掲載された、千葉県・保田海水浴場沖で楽しんだライトウイリー仕掛けを使ったコマセ五目釣行をご紹介する。
※本記事の取材は、2023年10月末に取材したものです
まずは、いつもお世話になっている「北見釣具店」で情報を仕入れることに。行ってみると、昔に比べて全然釣れなくなったとは言っていたが、ライトウイリー五目釣りならば、保田海水浴場沖の定置網の沖側か北側がいいのではないかと言われ、そこを目指すべく、エサを購入。オキアミとアミコマセである。
北見釣具店の店主、北見さんに最新の釣り情報を教えてもらう。話していると店の奥からマスコット犬が出てきて、ジッと見つめられる
保田には可搬艇を下ろせる場所が2カ所ある。一つは北見釣具店からすぐの元名海岸で、平らだが長い砂浜を引いていかなればならない。もう一つが保田海水浴場で、こちらは数カ所あるスロープで砂浜へ降り、海岸からの出艇となる。今回はこの保田海水浴場をチョイス。早速、広い駐車場で出艇準備をする。
駐車場で出艇準備をする。広いので用意は楽だ
駐車場に面したところにトイレがあるので安心
準備を済ませてスロープへ向かう。駐車場に隣接しているスロープは、近隣の住民に「ここからは出さないでほしい」と言われてしまったので、もう少し離れたスロープへ向かう
少し斜度はあるがすぐに波打ち際なので、下ろしやすい
うっかり魚探を忘れてきてしまったので、スマホアプリ「ニューペックスマート」で位置と等深線情報を見ながら、定置網の沖を目指す。定置網の沖には遊漁船が何隻かいて、おそらくコマセマダイ釣りをしていそうだ。そのあたりがポイントなのだろうと判断して、遊漁船の邪魔になりそうにないところまで移動してシーアンカーを投入。ベタ凪の予報だったのだが、なぜか北の風が収まらず吹いているため、シーアンカーを入れてもかなりのスピードで流される。
2流し目でアタリがきた。サオをゆっくり引き上げて魚のヒキを感じてからアワセを入れる。ヒキを楽しみつつゆっくり巻き上げると……
30センチくらいのイトヨリダイをゲット。幸先いいスタートだ
3流し目できたアタリは前のヒキよりも強かったので今度こそマダイかと期待に胸を膨らませたが、45センチくらいのイトヨリダイだった
4流し目はM嬢にアタリがきた。ゴマサバだが、おいしそうなのでキープする
続いてヒットしたのは、これまたイトヨリダイである
2尾目のゴマサバは海面で走り回り……
シーアンカーのロープに絡まってゲット
その後も流すたびにイトヨリダイかサバが釣れてくる。なぜそれ以外が掛からないのか……。いろいろと流すラインを変えてみるのだが、上がってくるのは、ソコイトヨリも交じったイトヨリダイのみ……。潮止まりのタイミングで定置網の反対側にも行ってみたが、アタリがない。
小生にもサバがヒットしたが、こちらは身が細かったのでリリース。サバは1人1尾あれば十分なので、このあとはすべてリリース
M嬢も35センチくらいのイトヨリダイをゲット。このくらいになるとヒキも味わえて楽しい
終わり間際、M嬢の3本バリ仕掛けにすべてイトヨリダイが掛かって上がってきた。サイズが小さいので、この3尾も含めて様子を見て潜っていけそうなものはリリースした
ラストは定置網沖でキープサイズのタマガシラが交じった。この日初のイトヨリダイとサバ以外の魚だったが、その後はイトヨリダイ以外のアタリがないため、これ以上釣ってもしょうがないと沖上がりすることにした
帰りはしんどいスロープのボートの引き上げ。2人がかりでなんとか上げた
※この記事は、月刊『BoatCLUB』で連載中の2馬力ボート釣行記「〈マルコ〉が航く」から抜粋。2馬力ボート〈マルコ〉(アキレスLF-297IB/スズキDF2)に乗って、筆者・丸山 剛さんが、相棒のM嬢と一緒にあちこちを釣り巡る連載だ。
(まとめ・写真=BoatCLUB編集部/M嬢)
丸山 剛(まるやま・つよし)
1962年生まれ、神奈川県在住。海、山、川、湖とフィールドを選ばず全国を飛び回るプロのアウトドアカメラマン。可搬型のボートを各種乗り継ぎ、現在は2馬力ボートに落ち着いた。
※本記事は『BoatCLUB』2024年1月号より抜粋。誌面では、筆者の視点により、より詳しい仕掛け、ポイント、釣り方などの解説が掲載しているので、気になる人は、バックナンバーや電子版、最新刊も、ぜひご覧ください。
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