海ガール 矢口あやは さん/タッキングに挑戦(2)

2021.04.25

2日間で、「どんな初心者でもタッキングをマスターできる!!」といわれる伝説の秘儀・・・。

これは、江の島の小田急ヨットクラブが独自に開発した、七つのシークエンスからなるタッキングメソッドである。

前回、陸上シミュレーションでこのメソッドを体感した海ガールの矢口あやはさん。今回はその動作を、海上で実践する。

使用艇は、キールボートのアクタス(全長4.96m、スループ)。

コーチは小田急ヨットクラブの名コーチ、岩﨑隼人さん。

はたしてタッキングは完成するのか。

では、出艇します! 

 

■小田急ヨットクラブメソッド タッキングシークエンス

(1)ティラーをゆっくりと押していく

タッキング開始。風上舷に座った状態から、ティラーをゆっくりと押していく。舵角を切り過ぎないように 

 

 

(2)乗艇位置を腰一つ分後方に下げる

艇が旋回しはじめたら、フットベルトを外して、腰一つ分、乗艇位置を後ろにずらす。なめらかに

 

 

(3)エクステンションの中央を持つ

先端付近を持っていたはずのエクステンションを、中央部分に持ち直す。ティラーを戻すとき楽になる

 

 

(4)ブームをくぐって立ち上がる

ブームパンチに気を付けながら、ブームをくぐって立ち上がる。踏み出す側の足は、斜め前に大きく

 

 

(5)立ち上がったらティラーをセンターに

常に前を見ながら立ち上がり、船首が風位を越えて、新たな角度になったらティラーをセンターに。

ティラーを戻すときは、「刀を差す」イメージ! また、エクステンションを腰から離さないことも重要。

 

 

(6)ティラーとメインシートを持ち替える

エクステンションを持つ手と、メインシートを持つ手を入れ替える。メインシートは親指にかける。

メインシートを持つ手は、お尻のあたりを順手でかぶせる。あらかじめ体をひねっておくと楽。

 

 

(7-1)体を保持し、落ち着いて座る

空いた手で体を支えて、ゆっくりと落ち着いて座る

 

 

(7-2)まずは前を見て、操船に集中する

座ったあとは、操船を最優先。前を見て針路を保持

 

 

(7-3)針路が定まったらメインシートを引く

ここで、ゆっくりとメインシートを引いてトリム開始

 

 

(7-4)ティラーをアップハンドに持ち替える

くるりとエクステンションを返しタッキング、完成です!

 

 

■タッキングにチャレンジ!

クローズホールドのタッキング、完全にできるまで返れま10(テン)!

もう何回目のチャレンジだろう……。タッキング開始。

 

 

ブームをくぐるところまでは問題ない。ティラーを戻す動作が遅れて、バウが落ちるケースが多いが……。

 

 

やや落ちたが、すぐにクローズホールドまでバウアップ。集中して!

 

 

クローズホールドのタッキング、完了です!

 

 

桟橋につくや、うなだれるあやはさん。つらい道のりでした。タッキング、100回はやったかも。まじで。

 

 

慣れてきたらこんな感じ! 高速セーリングで海上を滑走!

 

 

根気よく優しく教えてくれた岩﨑コーチ(左)、ありがとうございました。 次はジャイビング……ですかね?(笑)

 

 

あやはさんのタッキング動画はコチラ

↓↓↓

 

(文=Kazi編集部/中村剛司 写真=舵社/山岸重彦)

 

※本記事は月刊『Kazi』2021年2月号にも掲載。バックナンバーおよび電子版をぜひ 

取材協力:小田急ヨットクラブ 

 

矢口あやは

Kazi誌にて連載「矢口あやは、海ガールはじめました!」執筆中。6月14日、大阪生まれ。ライター、ときどきイラストレーター。旅行誌やカルチャー誌を中心に、グルメ、歴史、美容などのジャンルで活動。生物が好きで2014年に狩猟免許を取得。夢はヨットで世界一周。

ブログ: https://ayaha-yaguchi.amebaownd.com/

インスタグラム: https://www.instagram.com/ayaha614/

note : https://note.com/sakusaku_ok

 


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