ボートで日本一周! どんなフネで周るのがいい?

2024.04.16

ボートで日本一周したい! けど、難しいから妄想でしようと思って始まった当企画。初回は「どんなボートで日本一周するか?」を考えてみました。


ずっとやりたかったことの一つに、ボートで日本一周というのがある。ただ、本気で考えていくと、いろいろな壁が立ちはだかり、身動きが取れなくなってしまう。でもやりたい。まぁ案ずるより産むがやすしってことで、とりあえず机上でなら、あんまり文句も言われないだろうと、開き直って(?)始まった当企画。

とにかく、まずはボートである。どんなボートで日本一周するか。主に参考にしたのは、『BoatCLUB』2017年3月号の特集「本気で考える日本一周」で先人たちにお願いしたアンケート結果。日本一周に必要なことなどを聞いたものだ。でも、ほかにも聞きたくなって、マリーナに行ってみた。現場、大事ですよネ。神奈川県にある横浜ベイサイドマリーナである。

聞いたのは、この道25年(2019年当時)の松尾 晋さん。国内最大級である当マリーナは、日本一周する、または考えているオーナーが多く立ち寄り、松尾さん自身も長距離クルージングの経験が豊富。というわけで、どんなボートがいいんでしょ?
「本音は50フィートですかね~。ただ、大きすぎると、小さいけど面白い港に入れないかもしれないので、38~45フィートくらいかな~と思います。途中で上架したくなったとき、41フィートくらいまでなら対応可能なマリーナも多いです」

ムムム。結構大きいな~。なるべく多くの港に寄りたいと思っているから、できるだけ小さなほうがいいんだけどなぁ。港内での取り回しにも自信ないし。では、推進機は?
「やはりディーゼル船内機2基掛けですね。無給油で12~15時間走れる能力がほしい。実際には10時間以内に給油するくらいの余裕をみたいですけど。海が時化てくると、船外機と船内外機はピッチングしてプロペラが水面から出てくるとしんどいので、外洋は厳しいかな、と。また、40フィートクラスになると、必然的に船内機になるかなといった感じです」

確かに。でも、私はシングルハンドを想定しているから、プロペラに何かからんだ場合とかを考えると、船外機がいいなと思う。いずれにせよ、いろいろな点で2基掛けってめちゃ安心感があるなぁ。また、松尾さんも言っているように、“どのくらい無給油で走れるか”は、長距離を走るには大事だし。さらに、燃料の種類によって、当然コストも変わってくる。でも、ハイオクで一周した人もいるしなぁ。

さて、どうしようか? 初回でボートを決めるはずが、まさかの未決。次回こそ決めますよ!

 

日本一周にどんなボートがいいか、経験豊富な松尾さん(右)にご意見を伺いに、横浜ベイサイドマリーナを突撃訪問! いろいろ聞いて、ますます悩んでしまった次第。というわけで決定は次回に持ち越し

 

(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部、タイトル写真=矢部洋一)

 

※当記事は月刊『BoatCLUB』2019年7月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。

 

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