ボートで日本一周したい! けど実際にはいろいろ難しいので、“妄想で”クルージングすることになった当企画。前回は、奄美群島内を奄美大島から徳之島へと移動した。さて、次はどこの島へ行こうかな?
【これまでの内容】
徳之島(鹿児島県)の山漁港は、のどかな漁港という感じで、とてもよかった。徳之島には、友人が観光大使をしている関係から、3回くらい訪れたことがあり、知人も多い。久しぶりにそうした人に会えたり、思い出の店に行ったりと、とても楽しいときを過ごせた(妄想だけど、本当に会いたいなぁ)。
さて、次は沖永良部島(おきのえらぶじま)である。初めて行く島なので、楽しみすぎて興奮しそうなところをなんとか冷静になって調べていく。沖永良部島は、北が和泊町、南が知名町に分かれており、それぞれに港がある。島の北東部にある和泊港は、鹿児島新港と沖縄県・那覇港を行き来するフェリーが出入りする港。島の南部にある知名漁港は、鹿児島新港とこの知名漁港を行き来するフェリーが出入りする港で、この二つのどちらかになるだろう。
どちらの港もセールボートの航海記に記載があるし、入れそうである。ただ、和泊港はあまりスペースがないようだ。こちらのほうがメインの港になるからであろう。町もにぎわっていそう。一方、知名漁港はスペースには余裕がありそう。町は小さめではあるものの、スーパーもガソリンスタンドも徒歩圏内にあるし、レンタカー会社やタクシー会社もあるので、どうとでもなりそうな感じ。せわしない港より、のんびりできるほうが個人的には好きだから、やっぱり知名漁港かな。
沖永良部島は、温暖な気候から、一年を通じて花々が咲き乱れるらしく、栽培も盛ん。また、「昇竜洞」と名付けられた東洋一の鍾乳洞をはじめ200~300の大鍾乳洞群が見られ、「花と鍾乳洞の島」の異名を持つのだとか。なかなかにダイナミックな自然が見られそう。
個人的には、近くの宿で借りた風呂上がりに、豊富な種類があるという黒糖焼酎片手に、港に留めたマイボートでのんびりと夕景を眺めるのが楽しみ。つまみは、島内で栽培が盛んだというキクラゲを使った料理だろう。レシピは島のお姉さま方に聞こう。楽しみだ♪
徳之島の南部へぐるりと周って、沖永良部島の東岸をなめるように航けば知名漁港へ到達する。途中にある和泊港も停泊できそうだけど、今回は知名漁港へ
知名漁港には、知名港指向灯がある。夜にも出入りがある、ということでもあるだろう。実際、航海記で夜に漁船の出入りがあった、と読んだ
【日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様】
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット
(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部)
※当記事は月刊『BoatCLUB』2020年9月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。
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