ボートで日本一周⑯|沖永良部島→与論島へ

2025.01.22

ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回は奄美群島の中の徳之島からダイナミックな自然が見られる沖永良部島へと向かった。さて、今回は?

 

【これまでの内容】

どんなボートで、どんな航程で、日本一周しよう?

ボートで日本一周⑮|徳之島→沖永良部島へ

 


沖永良部島の知名漁港でのんびりして、大好物のキクラゲを堪能し、島でしか購入できないという沖永良部酒造の黒糖焼酎「まぁさん」をたしなむとともに、お土産用に買い込み、島を大満喫した(当然、すべて妄想)。

さて、次は与論島だ! どの航海記を読んでも、“予想以上の美しさ”に出合っている。これはかなり期待できそう。入れる港は、与論港のビジターバース。このあたりは茶花という地名で、なんだかいい匂いがしそうな名である。

姉妹誌『Kazi』の編集部員が与論島を訪れたことがあり、写真を撮っていたので、拝借。訪れたのは2014年だから、ちょっと古いが、港はそう変わっていないだろう。

与論島は、サンゴ礁が隆起してできた島だそうで、砂が白い。そして透明度が高い水色と相まって、「東洋の真珠」といわれているそうな。泳ぎたい!! しかもずっと与論島は「よろんとう」と読むのかと思っていたら、「よろんじま」が正しいそう。なんでも、1972年に沖縄が日本復帰した際、観光プロモーションとして、ほかの島と区別するために、「ヨロントウ」としてアピールしたのだとか。それ以降、観光面では「ヨロン島」と表記しているらしい。それが浸透しているということは、そのプロモーションは大成功だった様子。

さらに面白いことに、町政施行20周年を記念して、パナウル王国というパロディ国家を建国。ヨロンの方言でパナ=花、ウル=サンゴとのことで、花とサンゴに囲まれた南の王国という意味で名付けられたのだとか。

国王は現職の与論町長、大統領は現職のヨロン島観光協会の会長。国章は伝説の海の守り神として伝えられているカリユシの像。国旗は太陽、サンゴの白砂、自然の豊かさ、星空をイメージした赤・白・緑・青の4色を使用。なかなかシャレた国旗です。

王国では5年間有効のパスポートを発行しており、持っていると協賛店でサービスが受けられるほか、ちょっとしたプレゼントがもらえるスタンプラリーにも参加できる。観光協会にて400円で買えるらしい(ヨロン島観光協会のサイトより抜粋)。これ、絶対にゲットしたい! いやはや、なかなかなユーモアを持つ島である。ますます行きたくなってきた!!

沖永良部島からは20マイル程度しかないので、島周辺で釣りをしてみるのもいいかも。南国のカラフルな魚たちに遊んでもらえたらと思う。あとは、とにかくアンカリングして美しい海で海水浴を堪能すべし!

 

まっすぐ下れば、そこに与論島が、という感じ。20マイルだし、のんびりと向かいたい

 

これが、2014年に撮影された留めていい港の写真。ここにマイボート浮かべたい! という思いをかき立てる光景ではありませんか! いいなぁ、行きたいなぁ

 

島内散策では、こんなビーチに行きたい。ここで、大きな流木かなんかに腰掛けてぼーっとたそがれたいもんですな

 

日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット

 

(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部)

 

※当記事は月刊『BoatCLUB』2020年10月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。

 

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