ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回はやはり島好きが高じたのと、美しいリアス式の浅茅湾に惹かれて五島から対馬へと向かった。さて、次はどこに行こうかな?
【これまでの内容】
ボートで日本一周㉚|またしても島のハシゴで、今度は五島から対馬へ
初めての対馬♪ そんな何度も来られるわけじゃないからと、北から南まで、じっくりと巡ってきましたよ! レンタカーを借りられる拠点がたくさんあるし、タクシー会社もたくさんあるから、移動手段には困らない。茂木浜(もぎはま)海水浴場も行ったし、浅茅(あそう)湾を見渡せる烏帽子岳にも登ったし、ちゃんと“黄金あなご”も食べた(もちろん妄想)。
釣りも頑張ろうと、ヒラマサとかクエをジギングでねらってみたところ、なんとヒラマサゲットー! (だって妄想だもん)というわけで、ついつい長居をしてしまい、久しぶりに揺れないベッドでも寝たりして、対馬を大満喫できた。
さて、次の寄港地。実は海図を見た途端決まった。壱岐島だ。素晴らしいのは、ちょっと調べただけで、壱岐市のウェブサイトの「自家用船舶でご来島のみなさんへ(係船情報)」というのにたどり着くところ。すごーい!これによると、郷ノ浦港に長さ30メートル、幅6メートルの浮桟橋があるから、そこに係留するとのこと。とてもわかりやすくて、島のどこに桟橋があるかの図や、桟橋の写真なども掲載されている。手厚い。対馬の南側を回っていくのが素直なコースだし、それだと60マイル程度。でも対馬に来たとき、すでに島の南側は見ているから、あえて北側を回ろうかな。見てみたいし。そうすると100マイル程度。うん、このくらいだろうな。
島内には観光名所がたくさんあって、周りきれるかな?キレイな海水浴場はもちろんのこと、島の北側には無人島である辰ノ島があって、その島のビーチも最高らしい。それから島内には150もの神社があってパワースポットもたくさんあるみたい。
そして! 壱岐島の名物、ウニと壱岐牛は絶対に食べたい!!素潜り漁で取っているというウニは、ムラサキウニ、ガゼウニ、そして、幻と呼ばれるアカウニの3種があるらしく、絶対に外せない。さらに、幻の銘牛とも呼ばれるという壱岐牛、こちらも絶対に外せない。加えて、壱岐は麦焼酎発祥の地ということなので、当然、一緒にいただくのは麦焼酎でしょう。蔵を巡って飲み比べるのもいいな♪ あぁ、一刻も早く行きたくなってきた。
五島→対馬へ来たときに島の南側を通ったから、今度は北側をわざわざ通って壱岐島へ。こういうのもマイボートでの旅ならでは
無人島、辰ノ島周辺の海の様子。ほかの海水浴場も含めて、全部こんな色だ。そして、島内には温泉もあるようなので、そちらも堪能すべし
ウニ! ウニ! ウニ!! 私としては丼ではなく、単体で食べるのが好き。楽しみだ〜♪
壱岐牛! 海からのミネラル分が含まれて、ほどよい脂身と柔らかい肉質らしい。楽しみしかない♡
日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット
(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部、写真提供=長崎県観光連盟、イラスト=内山良治)
※当記事は月刊『BoatCLUB』2022年1月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。