ボートで日本一周⑦|那智勝浦→和歌山は田辺の港へ

2024.09.09

ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回は那智勝浦まで進んだ。その先は、さてどうしよう?と言いつつも、結構アッサリ決まったのだった。

 

【これまでの内容】

どんなボートで、どんな航程で、日本一周しよう?

ボートで日本一周⑥|伊勢湾→那智勝浦へ


フィッシャリーナ那智では本誌筆者の服部宏次さんにも会えたし、釣りにも連れて行ってもらえて、おいしい料理も数々堪能して、温泉も入って、観光もして、つい長居をしてしまった(すべて妄想)。

さて、これから潮岬を回ります! やはり名だたる岬を通過するのはワクワクするもの。どんな景色が見られるかしらん? そして、回ったあと、次の港はどこにしよう? と言いつつ、わりとスパッと決まる。これも前から行ってみたかったところがあるのだ。ここのところ100マイル超えで走っていたから、少し刻みたくなった、というのもある。

行き先は和歌山県・田辺にある、まるちょうボートステーション「たなべ・うちのうら海の駅」に設定されていて、ビジター利用料金は12時間以内だと3,000円、それ以上1泊で6,000円。以前は併設されている「海鮮問屋丸長」を利用すると3,000円引き、つまり12時間係留は無料になっちゃうといううれしい特典もあったのだが、残念ながら2020年9月末日で閉店。『BoatCLUB』誌連載時はギリギリ寄れる時期だったのだ。でも、海からのアクセス図もしっかりと用意されているし、寄港しやすそうな港なのだ。

近くには、南紀でも有名な白良浜や、千畳敷もあって見どころも多そうだし、大好きな温泉ももちろんある。外の海が荒れて出航できないときは、マリーナの目の前にある海上釣り堀でも楽しめそうだし、滞在長くなりそうだなぁ。

実はこのへんの海域自体は初めてではない。『BoatCLUB』誌連載筆者である丸山 剛さんとトレーラブルボートを持ち込んで釣りをしたのだ(2014年12月号掲載)。そのときは、なにわのボートアングラー、リトルボート販売の田原 学社長も一緒に出艇して、タイラバで根魚をねらった。オオモンハタが結構釣れて、なんと私のタイラバのハリには1尾ずつ掛かったりもした。ということで釣りも楽しみだなぁ。

と、妄想は尽きないが、沖縄には梅雨前に到着したいのだった。ちゃんとそのあたりのスケジュール感を見ながら進めないとな(汗)。

 

あっさり決まった次の行き先。約55マイルと短い航程だから、目的地近くで釣りを楽しんでもいいかも♪ 情報集めないと!(イラスト:内山良治)

 

まるちょうボートステーション
桟橋の写真は2016年に編集部で撮影したもの。桟橋の横に写っているのが海上釣り堀だ。ビジターは桟橋係留。給油可能。入港経路の詳細がウェブサイトに載っていて、こうした配慮はとてもうれしい。1日~数カ月のシーズン保管(係留)も行っているので、長距離クルージングでここにボートを置いて一度帰る、夏だけカジキねらいで置いておくといった利用もできるマリーナだ。また、可搬艇ユーザーに向け、スロープを開放(有料)しているので、可搬艇でも訪れてみたいところ。

 

これが丸山さんと浮かんだときに、タイラバのフック一つずつにオオモンハタが掛かっていた写真。びっくりしたけどうれしかったなぁ

 

日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット

 

(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部)

 

※当記事は月刊『BoatCLUB』2020年1月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。

 

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