AC日記04-3③ | 高橋レオ、ETNZユース・アメリカズカップ代表に

2024.03.18

第37回アメリカズカップと併催されるユースアメリカズカップ。

世界の25歳以下のトップセーラーが集結するこの大会に、2020東京五輪日本代表選手の参加が決定したことをお知らせしたい。

 

本稿は月刊『Kazi』3月号に掲載された内容を再集録。3回に分けて無料公開する。今回は3回目。(編集部)

※メインカット写真|photo by Emirates Team New Zealand | アメリカズカップ防衛チーム、エミレーツ・チームニュージーランドのユースチーム&女性チーム。右上端にいるのが高橋レオ。(編集部)

 

初めてアメリカズカップを現場で観て以来約30年、その間、ニッポンチャレンジのセーリングチームに選抜されるなどしながら、日本のアメリカズカップ挑戦の意義を考察し続けるプロセーラー西村一広氏による、アメリカズカップ考を不定期連載で掲載する。新時代のアメリカズカップ情報を、できるだけ正確に、技術的側面も踏まえて、分かりやすく解説していただく。

 

 

高橋レオがNZチームへ

ベン・エインズリーが第37回アメリカズカップ(以下、AC)の採用艇F50クラスから降りることを決めたSailGPドバイ大会で、エインズリー率いる英国チームをしのいで3位に入った新生米国チームに、2020東京五輪49er級の日本代表として小泉維吹とのコンビで11位に入った高橋レオ選手がフライト・コントローラーとして加わった。

高橋選手はニュージーランド人のセーラーを父親に持つNZ在住セーラーで、今年のバルセロナでのAC期間中に開催されるユースアメリカズカップのNZ代表選手にも、競争率10倍を超える選考を経て見事選ばれた。 

 

かつて、多くの優れた日本人セーラーが修行の場としたニュージーランドの海で育ち、世界的セーラーへの道を歩み続けている高橋レオ。この先、最も目を離せない新世代セーラーの一人である 

photo by Tsuyoshi Nakamura (Kazi)

 

SailGPで日本チームのヘッドセールトリマー&グラインダーを務めていた当時の高橋レオ(左から2人目)(編集部)

photo by Beau Outteridge for SailGP

 

AC日記04-3①を読む

AC日記04-3②を読む

 

(文=西村一広)

※本記事は月刊『Kazi』2024年3月号に掲載されたものです。バックナンバーおよび電子版をぜひ

 

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西村一広
Kazu Nishimura

小笠原レース優勝。トランスパック外国艇部門優勝。シドニー~ホバート総合3位。ジャパンカップ優勝。マッチレース全日本優勝。J/24全日本マッチレース優勝。110ftトリマランによる太平洋横断スピード記録樹立。第28回、第30回アメリカズカップ挑戦キャンペーン。ポリネシア伝統型セーリングカヌー〈ホクレア〉によるインド洋横断など、多彩なセーリング歴を持つプロセーラー。コンパスコース代表取締役。一般社団法人うみすばる理事長。日本セーリング連盟アメリカズカップ委員会委員。マークセットボットジャパン代表。

 

 


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