パリ五輪セーリング競技の5日目は、男女ウインドサーフィン種目の予選最終日。2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオ、2021年東京、そして2024年パリと5大会連続の五輪出場となった男子iQフォイル級の富澤 慎（トヨタ自動車東日本）は、予選シリーズ最後の3レースに臨んだ。（トップ画像は7月27日の富澤選手）

 

この日の1レース目となる第11レースは9位で、第3レース以来のシングル。続く第12レースは17位、最終の第13レースは13位と順位を上げてフィニッシュした。全13レースを終え、2レースカット、最終成績は18位／24艇となった。

 

五輪最終選考となった4月のラストチャンスレガッタで優勝し、日本代表に内定した富澤。五輪はよりハイレベルなセーラーが集まり、メダルレース進出はかなわなかったが、5日間の五輪の舞台を存分に楽しんだようだ。

 

富澤は日本のセーリング競技史上、初の5大会連続出場となる。夏季五輪のこれまでの5大会連続出場選手は、柔道の谷（旧姓 田村）亮子（バルセロナ～北京）、重量挙げの三宅宏実（アテネ～東京）、カヌーの羽根田卓也（北京～パリ）、テニスの錦織 圭（北京～パリ）など。

 

男女のスキフ種目（49er級、49er FX級）のメダルレースは延期され、本日8月2日、ウインドサーフィンも含めた4種目のメダルレースが実施される予定だ。

 

iQフォイル級は上位10艇によるメダルレースを廃止し、「メダルシリーズ」として準々決勝、準決勝、決勝の3レースを行う（予選の得点は全てリセット）。メダルシリーズの準々決勝を走るのは、予選4〜10位までの7選手。その上位2選手と予選シリーズの2位と3位の計4選手で、準決勝を行う。その上位2選手と予選シリーズ1位の3選手で決勝レースを行う、ノックダウン方式となる。

 

スキフ種目のメダルレースは延期。写真は男子49er級クロアチア代表のファンテラ兄弟。兄のシメはリオ五輪の男子470級で金メダルを獲得後、49er級に転向。弟の名前はミホビルで、兄弟で東京五輪に出場し、8位。今大会、予選最終の第12レースで念願のトップフィニッシュを飾った

 

また、今日から男女混合470級の予選レースも始まる。メダル大本命の岡田奎樹／吉岡美帆（トヨタ自動車東日本／ベネッセホールディングス）が登場する。

 

岡田奎樹／吉岡美帆（トヨタ自動車東日本／ベネッセホールディングス）

 

TVerのライブ配信はこちら。本日も19時より配信予定（470級は放送なしの見込み）。
https://tver.jp/olympic/paris2024/live/SALMILCA7-------------PREL000400--/

 

トラッキングはこちら。
https://paris2024.sailing.org/tracking/

 

日本代表の成績（5日目終了時点）

【男子iQフォイル級】8月1日で全13レース終了
富澤 慎　18位／24艇［6-20-3-（BFD 25）-15-18-13-17-18-（21）-9-17-13］

【女子49er FX級】7月31日で全12レース終了
田中美紗樹／永松瀬羅　17位／20艇［4-12-4-14-12-11-14-16-（19）-13-19-11］

【男女混合470級】
岡田奎樹／吉岡美帆　レースは8月2日（金）から

【男女混合ナクラ17級】
飯束潮吹／西田カピーリア桜良　レースは8月3日（土）から

 

公式のリザルトは以下よりご覧ください。

ワールドセーリング リザルトセンター
https://paris2024.sailing.org/racing/results-centre/

 

パリ五輪デイリーレポートはこちら。

■DAY1 女子49er FX級の田中美紗樹／永松瀬羅が初日4位｜パリ五輪

■DAY2 男子iQフォイル級の富澤 慎は6位発進｜パリ五輪

■DAY3 風に恵まれたマルセイユ、日本勢は順位を落とす｜パリ五輪

■DAY4 女子49er FX級の田中／永松はメダルレース進出ならず｜パリ五輪

 

（文＝森口史奈／Kazi編集部　写真＝World Sailing / Lloyd Images、Sander van der Borch、Jean-Louis Carli）

 

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