パリ五輪セーリング競技7日目は、15kt以上の風で6種目を実施。
注目の男女混合470級は、17ktで第3レースが始まった。岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)は再びピンエンドのスタートを決め、2上までトップを維持する。4レグ目で強風が得意なスウェーデンに先行を許し、2位フィニッシュ。
暫定首位を示す黄色のビブスを着てレースに臨む岡田/吉岡
第4レースのスタート海面は14kt。岡田/吉岡は本部船側からスタート。アップウインドの途中、スウェーデンの後ろを切るも、シフトをつかんで1上は1位に。後続艇が回航できずにタッキングしたり、マークタッチしたりするなか、岡田/吉岡は得意のダウンウインドで距離を稼ぐ。
アップウインドでオーストリアが迫るが、タイトカバーしながら走り、最終的には岡田/吉岡は追いかけずセパレート。オーストリアが前を切る展開に。ダウンウインドでは後続に追いつかれ6位フィニッシュ。岡田/吉岡はこのレースがカットとなり、5点で首位を維持、オーストリアが9点で2位につけている。
第4レースのダウンウインドレグ
また、男女混合ナクラ17級の飯束潮吹/西田カピーリア桜良(エス・ピー・ネットワーク/エス・ピー・ネットワーク、関西大学)も予選が始まった。ジェネカーハリヤードのカムが外れるトラブルもあり、強風域でのレースに苦戦。17-17-19で暫定19位とした。
8月4日も470級は2レース、ナクラ17級は3レースを実施する予定だ。
日本代表の成績(7日目終了時点)
【男女混合470級】8月3日で4レース終了
岡田奎樹/吉岡美帆 1位/19艇[1-2-2-(6)]
【男女混合ナクラ17級】8月3日で3レース終了
飯束潮吹/西田カピーリア桜良 19位/19艇[17-17-(19)]
【男子iQフォイル級】8月1日で全13レース終了
富澤 慎 18位/24艇[6-20-3-(BFD 25)-15-18-13-17-18-(21)-9-17-13]
【女子49er FX級】7月31日で全12レース終了
田中美紗樹/永松瀬羅 17位/20艇[4-12-4-14-12-11-14-16-(19)-13-19-11]
公式のリザルトは以下よりご覧ください。
ワールドセーリング リザルトセンター
https://paris2024.sailing.org/racing/results-centre/
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■DAY2 男子iQフォイル級の富澤 慎は6位発進|パリ五輪
■DAY3 風に恵まれたマルセイユ、日本勢は順位を落とす|パリ五輪
■DAY4 女子49er FX級の田中/永松はメダルレース進出ならず|パリ五輪
■DAY5 男子iQフォイル級の富澤、5度目の五輪が閉幕|パリ五輪
■DAY6 男女混合470級の岡田/吉岡、メダルに向けスタートダッシュ|パリ五輪
(文=森口史奈/Kazi編集部 写真=Alen Photography / Nikos Alevromytis / 国際470級協会、World Sailing / Lloyd Images、Sander van der Borch、Jean-Louis Carli)
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