ボートで日本一周㉓|沖縄をひた戻る!波照間島→宮古島

2025.05.17

ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回は最西端の島・与那国から最南端の有人島・波照間島へと向かった。さて、今回はどうしよう?

 

【これまでの内容】

どんなボートで、どんな航程で、日本一周しよう?

ボートで日本一周㉒|最西端から最南端へ!与那国島→波照間島

 


有人島の中では最南端、波照間島に到着して、島内散策。島の中央には波照間島灯台がどんと立っている。どうやらここが島内で一番高い場所みたい。調べたら、最南端の灯台は小笠原諸島の沖ノ鳥島にある灯台らしい。まぁ登れる灯台ではないから、眺めておしまい。その先の海っぺりに「日本最南端之碑」がある。

舗装道路からくねくねとしたヘビみたいな歩道を進むとあったあった。感慨深く見つめて、そこから少し東へ進むと「日本最南端の公衆トイレ」がある。そしてその奥に「波照間島星空観測タワー」(2025年現在は休館中)がある。お邪魔しまーす! せっかく来たので、夜の星空ガイドをお願いして一度、お暇する。

西へ転進して、ベムチ浜へ。やはり有人島では最南端のビーチだそうだ。まっすぐな砂浜が続いていて、なんだかスッキリとした気分になる。そのままぐるっと島を時計回りで回るように展望台やらを巡って、やってきました八重山諸島で一番美しいといわれる北浜(にしはま)。とてつもなく美しい景色が拝めるはずが、曇天……。それでも十分キレイなのだが、やはりスカッとした青空の下で見てみたいものだ。まぁ港から歩いてもすぐ来られるから、明日またチャレンジしてみよう。というか、夜の天体観測は大丈夫なのか!?でもさっきの観測タワーの人は夜には晴れるだろうって言ってたから、平気かな。

で、待ちに待った夜―― 。送迎のクルマを待っている間に空を見上げると、まだ少しうっすらと雲があるものの十分星は見えている。でもきっと晴れてたらもっとすごいんだろうな。その後、やっと念願の南十字星を発見!いや見られて感激!!よかった(泣)。

翌日には、ピーカンとはいかないものの、多少は晴れた北浜も見られて悔いはなし(すべて妄想なり)。さて、次の目的地は沖縄本島だ。でもまっすぐには行けない。現時点では燃料も足りないし。ということで、石垣島に寄るか宮古島に寄るか、だ。

調べてみたら、浅瀬や暗礁が非常に多い南側から石垣島へアクセスする航路もだいたいわかったから、一瞬、石垣島にしようかと思った。でも、石垣島までは約30マイル。もう少し本島までの距離を詰めておきたいところ。そこで宮古島だ。波照間島からは約95マイルで、ちょうどいいかもしれない。宮古島から本島の宜野湾港マリーナまでは170マイル程度。

一日に走る距離的にはギリギリだろうから、宮古島にしようと思う。一度入港した平良港(ひららこう)ならば情報があるし安心だ。今度は九州北上が楽しみだな~♪ その前に久しぶりの沖縄本島だ!

 

波照間島からまっすぐ北東へ95マイル!行きはゆっくりあちこちの島に寄りながらだったので、帰りはひたすら燃料などを補給しながら向かう

 

港の情報は、以前寄ったときの記事を見ていただきたい。島の周辺では、こんな独特の景色が見られるのが宮古島だ(リアルで行ったことないけど)

 

宮古島の平安名埼(へんなさき)灯台。見学できる灯台としては一番南になるそうだ。前回寄港したときも寄ったけど、またしても寄りたい。やはり見学できる灯台はいい

 

宮古島から橋でつながる伊良部島にある行列ができる名店「伊良部そば かめ」の1番人気メニュー「かめそば」とのこと。おいしそ~!

 

日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット

 

(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部、イラスト=内山良治)

 

※当記事は月刊『BoatCLUB』2021年5月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。

 

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