ボートで日本一周㊲|能登沖の島へ寄り、能登半島の天辺へ

2025.11.10

ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回は釣りの一級ポイント・玄達瀬の名前や海底地形に釣られて九頭竜川ボートパークへ向かった。さて、次の寄港地はどこにしようかな?

 

【これまでの内容】
どんなボートで、どんな航程で、日本一周しよう?
ボートで日本一周㊱|玄達瀬回りの釣り情報に釣られて決めた泊地

 


脇目も振らず走って着いた九頭竜川ボートパーク。ウキウキしながら玄達瀬まで行く遊漁船を探して、なんとか乗せてもらう。なにげに初遊漁船なので勝手がわからないながらも、いろいろ教えてもらいつつ、釣果にもありつけた。ふっふっふっ聞いて驚くなかれ、ヒラマサ71センチ~♪船中は90センチオーバーを釣り上げている人もいたから小さめだけど、ものすごくうれしい1尾だった(いいなぁホントに釣りたいなぁ)。

十分すぎるほど楽しんだので、お次の寄港地を探そうっと。次は本誌(『BoatCLUB))』連載筆者の横山修二さんに会いに行こうと思う。マイボートで筆者を訪ねるなんて、ぜいたくすぎやしないか、うしし♪とか思いながらニヤニヤと海図を見て、入れる港を探す。横山さんが愛艇〈昇辰丸〉(ヤマハYDX-33)を係留している七尾湾には行ったことがある。本誌2016年11月号の特集の取材で、筆者の丸山 剛さんと、当時の丸山さんの愛艇〈丸丸〉(辻堂加工エボシ375)をトレーラーに載せて、釣りに行ったのだ。いきなりその日のふた流し目で57センチ3キロオーバーのマダイが釣れてくれて、その後もキジハタがわんさか釣れて、とてつもなく魚影の濃い海だと感じさせられた。

 


2016年9月頭に七尾湾を訪れたときに釣れたマダイ。能登半島と能登島をつなぐ、ツインブリッジのとの北側にあるサラサラ瀬あたりを南に流していたら釣れた。楽しかったなぁ北陸遠征

 

それに加えて、とても穏やかな海である、というのも実感。ベタ凪だったのもあるけど、もともと海面と地面が非常に近く、堤防もなく、すぐ道、すぐ民家、とかなので、湖に来ているみたいな不思議な感覚になったのを覚えている。

というわけで、湾内まで入ろうかと思ったけど、前から気になっていたところが、またしても目に留まった。舳倉島である。能登半島の北に浮かぶ小さな島で、島好きとしては見逃せないのだ。なかなか行ける機会もないし、ここで行かない手はないのでは?でも、小さな島だから立ち寄ったとしても、島民の大切な水や燃料は別のところで補給したい。

近くに港はないかな? と探していたら、能登半島の天辺にあるじゃないか、わじま海の駅が。その名も輪島市マリンタウン ボートパーク。〈BC〉のサイズからすると係留料は3,400円/日だが、輪島市内で買い物や飲食、宿泊をした料金が係留料を超えれば、係留料は無料になるという。すごいな輪島市!

できれば2泊3日はしたいから、3,400円×3日で10,200円が係留料。この金額以上の市内で使った領収書(総額)があれば、係留料は無料になる。おいしいものとか食べてたら、あっという間にいきそうだな。

ということで、横山さんには、そこから陸路で会いに行こうかな。いや、でもどうせなら釣りに連れて行ってほしいな。

何はともあれ、輪島といえば白しろ米よね千枚田。絶対に見に行きたい。あ!なんなら海上からと陸上から、両方の景観を見ることができちゃうじゃないか。これはやるしかない。いやぁまたしても楽しみだ♪

 

※上記情報は2022年6月時点でのもの。2024年の能登半島地震により、2025年11月現在も、輪島マリンタウン ボートパークは休業中となります

 


だーっと北上して舳倉島へ、その後、輪島マリンタウン ボートパークへと向かう。現在(2025年)は休業中だけど、どうなっているのかな(マップも2022年5月時点のもの)

 


2025年7月に再度訪れた能登の海では、2馬力ボートを浮かべ、根魚天国な海を堪能した(その様子は2025年10月号の月刊『BoatCLUB』にて!)

 

日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット

 

(文&写真=茂木春菜/BoatCLUB編集部)

 

※当記事は月刊『BoatCLUB』2022年7月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。

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