パリ五輪セーリング競技8日目は、男女混合470級、男女混合ナクラ17級、男子ILCA7級、女子ILCA6級、男子カイトサーフィン級、女子カイトサーフィン級の6種目を実施した。
日本勢にとって苦しい1日になった。男女混合470級の岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)は、第5レース(この日の1レース目)で14位、第6レースで12位に沈み、暫定3位に後退。
岡田/吉岡は気持ちを切り替えて予選4日目の2レースに臨む
順位を上げたのはオーストリアとスペインだ。オーストリアのララ・バドラウ/ルーカス・メールは、第1レースがBFD(20点)のため2回目の失敗は許されない状況にある。しかし落ち着いたレース展開でこの日も7-1と、大会2回目のトップフィニッシュ(1回目は8月3日の第4レース)を決め、1位に浮上した。4位はスウェーデンのアントン・ダールベリ/ルビサ・カールソン。39歳のアントンは東京五輪男子470級銀メダリストであり、悲願の金メダルを狙う。
オーストリアのララ・バドラウ/ルーカス・メール
上位陣は、1位 オーストリア 17点、2位 スペイン 22点、3位 日本 23点、4位 スウェーデン 24点と混戦模様。予選は残り2日、8月6日まで。
男女混合470級の上位10艇
11~14ktの風で3レースを実施した男女混合ナクラ17級。飯束潮吹/西田カピーリア桜良(エス・ピー・ネットワーク/エス・ピー・ネットワーク、関西大学)は、波のある海面でのレースに苦戦し、3レースとも17位でフィニッシュ。暫定順位はひとつ上がり、18位となっている。
波のあるフォイリングコンディションを走る飯束/西田
男女混合ナクラ17級の1位はイタリア(左端)で、スコアは脅威の1-1-(2)-1-1-1の5点。飯束/西田も、強豪チームとのトレーニング環境を求めて、イタリアで練習を重ねてきた
TVerのライブ配信はこちら。本日も19時より配信予定。
https://tver.jp/olympic/paris2024/live/SALMILCA7-------------PREL000500--/
トラッキングはこちら。
https://paris2024.sailing.org/tracking/
日本代表の成績(8日目終了時点)
【男女混合470級】8月4日で6レース終了、予選は残り4レース
岡田奎樹/吉岡美帆 3位/19艇[1-2-2-6-(14)-12]
【男女混合ナクラ17級】8月4日で6レース終了、予選は残り6レース
飯束潮吹/西田カピーリア桜良 18位/19艇[17-17-(19)-17-17-17]
【男子iQフォイル級】8月1日で全13レース終了
富澤 慎 18位/24艇[6-20-3-(BFD 25)-15-18-13-17-18-(21)-9-17-13]
【女子49er FX級】7月31日で全12レース終了
田中美紗樹/永松瀬羅 17位/20艇[4-12-4-14-12-11-14-16-(19)-13-19-11]
公式のリザルトは以下よりご覧ください。
ワールドセーリング リザルトセンター
https://paris2024.sailing.org/racing/results-centre/
パリ五輪デイリーレポートはこちら。
■DAY1 女子49er FX級の田中美紗樹/永松瀬羅が初日4位|パリ五輪
■DAY2 男子iQフォイル級の富澤 慎は6位発進|パリ五輪
■DAY3 風に恵まれたマルセイユ、日本勢は順位を落とす|パリ五輪
■DAY4 女子49er FX級の田中/永松はメダルレース進出ならず|パリ五輪
■DAY5 男子iQフォイル級の富澤、5度目の五輪が閉幕|パリ五輪
■DAY6 男女混合470級の岡田/吉岡、メダルに向けスタートダッシュ|パリ五輪
■DAY7 岡田/吉岡は首位を維持、飯束/西田も予選始まる|パリ五輪
(文=森口史奈/Kazi編集部 写真=World Sailing / Lloyd Images、Sander van der Borch、Jean-Louis Carli)
あわせて読みたい!
●8月5日発売、月刊『Kazi』9月号|特集は「レーサーの資質|
●男女混合470級 岡田/吉岡、世界を制す。次はアジア大会金メダルへ