ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回は瀬戸内海を西進して、急遽フェアウインドへと入港した。次の寄港地はどこにしようかな?
【これまでの内容】
なんと当連載も10回目。みなさん妄想についてこられてますか? 一周するまでは終わらないので、最後まで広い心でお付き合いくださいね!
前回の瀬戸内海東部横断レグでは、実は片方の船外機のペラにゴミを巻き込んだ。目的地である恵幸マリーナあらためフェアウインドに着く少し前、島々が混み合ってきたなと思ったらやってしまいました……。でもキレイにゴミを取り去ったら、問題なく動いたのでヨシ。ギアは大丈夫な気がする。もしダメージを受けていたとしても、そのための2基掛けでもあるし(すべて妄想)。
バタバタしながらも無事着いて、ビックリした心を休め、1日散策をしてから、明日は出港だ(もちろん妄想)。
次に行くところは、前回、すでに決めてあったりした。温泉好きとしては外せない別府北浜ヨットハーバーだ。2018年に一度名称を富城ヨットハーバーに変更したが、2021年に別府北浜ヨットハーバーにまたしても変更となった。
妄想していた2020年のときに電話してみたら非常に親切な対応をしてもらえ感激した。初めて行く港ってなにかと不安なことが多いので、電話したときの印象って大事だったりするのだ。これを書いている2024年もきっと親切な対応をしてくれることだろう。
ビジターの料金表がウェブサイトにあるし、ビジターバースの場所もわかりやすい図が掲載されているので不安はなし。マリーナ周辺にはいろいろな施設が目白押しだから、すごく楽しみだ。
ニューペック上に仮のコースを引いてみたら、100マイル超えでちょっとビビる。慣れない島の間を通るから、そんなにスピードは出せないはず。でも、出港日(妄想上)を見てみたら日の出は5時すぎ。知らない海域、ということを差し引いても5時半には出港できるはず。それならトロトロ行っても無事着けそうな気がする。
潮汐は、別府湾に入る手前だけは豊後水道の影響を少しだけ受けそうだけど、12時ごろに転流のために潮がゆるむ予想だから、それに合わせて出港時間も調整しよう。温泉で英気を養ったら、ひたすら南下だ!
連載当時は、富城ヨットハーバーという名称だったので、マップ上ではそう明記しているが、現在は佐々木コーポレーションが指定管理者となっている別府北浜ヨットハーバーだ。前回の寄港地がフェアウインドではなく、恵幸マリーナとなっているのは、コチラ(前回)をご覧いただきたい
別府北浜ヨットハーバー
海の駅にも指定されているマリーナ。徒歩圏内に、宿泊、立ち寄り湯、飲食店などすべてそろっている。ビジターは要予約なので、事前に連絡すべし
こちらは2015年夏に、ニッサン・ジョイフィッシャーEXⅢで日本一周した、一柳 誠さんが、実際に日本一周の際に、長崎県・長崎半島突端の樺島水道で遭ったトラブル時の写真(上)。やはり水草をキレイに取り除いたら問題なく航走できたが、一時的に狭い水道で止まることを余儀なくされたそうだ(中:写真の手前で水草を絡めたそう、下:そのときのプロッター画面)。ご本人はドキドキバクバクしていたというが、とはいえ、一連の写真を撮っているところを見ると、案外冷静だったのではないかと思うのだ
日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット
(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部、写真提供=一柳 誠)
※当記事は月刊『BoatCLUB』2020年4月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。
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