パリ五輪セーリング競技はレース10日目、男女混合470級、男女混合ナクラ17級、男女のフォーミュラカイト級が実施された。男女シングルハンド種目(ILCA6級、ILCA7級)のメダルレースは延期となった。
12:50、当初の予定から35分遅れてスタートした470級。7ktで始まった第7レース(この日の1レース目)は本部船側から出た岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)。
第1レグ後半では、岡田/吉岡はオーストリア(暫定1位)、スペイン(暫定2位)とタッキングマッチを展開。上マークではスペインと同時に回航すると、スペインがマークタッチし、岡田/吉岡が先行する。
2上では、下マークを17位で回ったスイスが左につっこんで1位に浮上。上マークで、風上からオーストリア、日本、スペインと並んだときに、岡田/吉岡が他艇に接触。2回転ペナルティーを履行し、先頭集団から離された。中継の音声には「あー、回らないとな」と岡田選手の声。着順は9位となった。
第8レースの岡田/吉岡は3位フィニッシュで、暫定3位でメダルレース進出となった。上位10艇で、短いコース設定で実施されるメダルレースは、点数が倍になる。1位 オーストリア 24点、2位 スペイン 31点、3位 岡田/吉岡 35点、4位 スウェーデン 39点と上位の点差は大きくない。岡田/吉岡は、2004年アテネ五輪以来のセーリング競技メダル獲得を目指す。
男女混合ナクラ17級の飯束潮吹/西田カピーリア桜良(エス・ピー・ネットワーク/エス・ピー・ネットワーク、関西大学)も予選最終日に臨み、会心の走りを見せた。第10レース(この日の1レース目)は1上で4位、第11レースは7位フィニッシュ、そして最終の第12レースも1上で3位と随所で力を発揮し、得意な軽風域での最後の3レースを楽しんだ。最終順位は17位となっている。
男女混合470級のリザルト(上位10艇)
TVerのライブ配信はこちら。本日も19時より配信予定。
https://tver.jp/olympic/paris2024/live/SALMILCA7-------------FNL-000100--/
19:13~ 女子ILCA6級メダルレース
20:13~ 男子ILCA7級メダルレース
21:43~ 男女混合ナクラ17級メダルレース
22:43~ 男女混合470級メダルレース
日本代表の成績(10日目終了時点)
【男女混合470級】8月6日で8レース終了、8月7日にメダルレース
岡田奎樹/吉岡美帆 3位/19艇[1-2-2-6-(14)-12-9-3]
【男女混合ナクラ17級】8月6日で12レース終了、8月7日にメダルレース
飯束潮吹/西田カピーリア桜良 17位/19艇[17-17-(19)-17-17-17-10-17-19-11-7-11]
【男子iQフォイル級】8月1日で全13レース終了
富澤 慎 18位/24艇[6-20-3-(BFD 25)-15-18-13-17-18-(21)-9-17-13]
【女子49er FX級】7月31日で全12レース終了
田中美紗樹/永松瀬羅 17位/20艇[4-12-4-14-12-11-14-16-(19)-13-19-11]
公式のリザルトは以下よりご覧ください。
ワールドセーリング リザルトセンター
https://paris2024.sailing.org/racing/results-centre/
パリ五輪デイリーレポートはこちら。
■DAY1 女子49er FX級の田中美紗樹/永松瀬羅が初日4位|パリ五輪
■DAY2 男子iQフォイル級の富澤 慎は6位発進|パリ五輪
■DAY3 風に恵まれたマルセイユ、日本勢は順位を落とす|パリ五輪
■DAY4 女子49er FX級の田中/永松はメダルレース進出ならず|パリ五輪
■DAY5 男子iQフォイル級の富澤、5度目の五輪が閉幕|パリ五輪
■DAY6 男女混合470級の岡田/吉岡、メダルに向けスタートダッシュ|パリ五輪
■DAY7 岡田/吉岡は首位を維持、飯束/西田も予選始まる|パリ五輪
■DAY8 岡田/吉岡は暫定3位、上位は混戦|パリ五輪
■DAY9 470級はレースなし、飯束/西田は17位に浮上|パリ五輪
(文=森口史奈/Kazi編集部 写真=World Sailing / Lloyd Images、Sander van der Borch、Jean-Louis Carli)
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●男女混合470級 岡田/吉岡、世界を制す。次はアジア大会金メダルへ