全日程が終了、メダルを最も獲得した国はオランダ|パリ五輪

2024.08.10

パリ五輪セーリング競技は、13日目となる8月9日に男子フォーミュラカイト級の決勝レースが実施され、これをもって全種目が終了した。

 


1位を示す黄色いビブスにサインする男子フォーミュラカイト級のバレンティン・ボントゥス(オーストリア)

 

マルセイユは連日、気温が高く、軽風シリーズになった。新種目は男女混合470級、男女のiQフォイル級、男女のフォーミュラカイト級の5種目で、東京五輪と同じ男子ILCA6級、女子ILCA7級、男子49er級、女子49er FX級、男女混合ナクラ17級と合わせて計10種目を実施。参加艇数は252艇、選手数は330人にのぼった。

 

日本からは、男子iQフォイル級の富澤 慎(トヨタ自動車東日本)、女子49er FX級の田中美紗樹/永松瀬羅(豊田自動織機)、男女混合470級の岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)、男女混合ナクラ17級の飯束潮吹/西田カピーリア桜良(エス・ピー・ネットワーク/エス・ピー・ネットワーク、関西大学)の4種目に7人が出場。既報の通り、男女混合470級で岡田/吉岡が銀メダルを獲得した。アテネ五輪以来の20年ぶりの快挙に、日本中のセーリングファンが湧いた。

 


男女混合470級で銀メダルを獲得した岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)。表彰台の上で、オーストリア、スウェーデンの選手とともにビクトリーセルフィーを撮る

 


男子iQフォイル級の富澤 慎(トヨタ自動車東日本)

 


女子49er FX級の田中美紗樹/永松瀬羅(豊田自動織機)

 


男女混合ナクラ17級の飯束潮吹/西田カピーリア桜良(エス・ピー・ネットワーク/エス・ピー・ネットワーク、関西大学)

 

メダルを獲得した国は19カ国あり、オランダが金2種目(女子ILCA7級、女子49er FX級)、銅2種目(男子iQフォイル級、女子フォーミュラカイト級)の計4個のメダルを獲得し、最多となった。

 

4年後、2028年の五輪の舞台はアメリカ・ロサンゼルス。会期は2028年7月14日(金)~30日(日)で、セーリング競技の会場はロングビーチのベルモントショアを予定している。

 

パリ五輪セーリング競技 最終成績

■男子iQフォイル級(参加24艇)
1位 イスラエル トム・レウベニ
2位 オーストラリア グレイ・モリス
3位 オランダ ルーク・ファンオプゼーランド
18位 日本 富澤 慎(トヨタ自動車東日本)

■女子iQフォイル級(参加24艇)
1位 イタリア マルタ・マジェッティ
2位 イスラエル シャロン・カンター
3位 イギリス エマ・ウィルソン

■男子フォーミュラカイト級(参加20艇)
1位 オーストリア バレンティン・ボントゥス
2位 スロベニア トニー・ヴォディシェク
3位 シンガポール マクシミリアン・メーダー

■女子フォーミュラカイト級(参加20艇)
1位 イギリス エレノア・オルドリッジ
2位 フランス ロリアン・ノロ
3位 オランダ アネルース・ラメルツ

■男子ILCA7級(参加43艇)
1位 オーストラリア マット・ウェアン
2位 キプロス パブロス・コンティデス
3位 ペルー ステファノ・ペスキエラ

■女子ILCA6級(参加43艇)
1位 オランダ マリット・バウミスター
2位 デンマーク アン・マリー=リンドム
3位 ノルウェー リネ・フレムヘスト

■男子49er級(参加20艇)
1位 スペイン ディエゴ・ボティン/フロリアン・トリテル
2位 ニュージーランド アイザック・マクハーディー/ウィリアム・マッケンジー
3位 アメリカ イアン・バロウズ/ハンス・ヘンケン

■女子49er FX級(参加20艇)
1位 オランダ オディール・バン・アーンホルト/アネット・ドゥーツ
2位 スウェーデン ビルマ・ボベク/レベッカ・ネツレル
3位 フランス サラ・ステアール/シャルリーヌ・ピコン
17位 田中美紗樹/永松瀬羅(豊田自動織機)

■男女混合470級(参加19艇)
1位 オーストリア ララ・バドラウ/ルーカス・メール
2位 日本 岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)
3位 スウェーデン アントン・ダールベリ/ロヴィサ・カールソン

■男女混合ナクラ17級(参加19艇)
1位 イタリア ルジェロ・ティタ/カテリナ・バンティ
2位 アルゼンチン マテオ・マフダラニ/エウヘニア・ボスコ
3位 ニュージーランド ミカ・ウィルキンソン/エリカ・ドーソン
17位 日本 飯束潮吹/西田カピーリア桜良(エス・ピー・ネットワーク/エス・ピー・ネットワーク、関西大学)

 

公式のリザルトは以下よりご覧ください。

ワールドセーリング リザルトセンター
https://paris2024.sailing.org/racing/results-centre/

 

パリ五輪デイリーレポートはこちら。

■DAY1 女子49er FX級の田中美紗樹/永松瀬羅が初日4位|パリ五輪

■DAY2 男子iQフォイル級の富澤 慎は6位発進|パリ五輪

■DAY3 風に恵まれたマルセイユ、日本勢は順位を落とす|パリ五輪

■DAY4 女子49er FX級の田中/永松はメダルレース進出ならず|パリ五輪

■DAY5 男子iQフォイル級の富澤、5度目の五輪が閉幕|パリ五輪

■DAY6 男女混合470級の岡田/吉岡、メダルに向けスタートダッシュ|パリ五輪

■DAY7 岡田/吉岡は首位を維持、飯束/西田も予選始まる|パリ五輪

■DAY8 岡田/吉岡は暫定3位、上位は混戦|パリ五輪

■DAY9 470級はレースなし、飯束/西田は17位に浮上|パリ五輪

■DAY10 岡田/吉岡は3位でメダルレース進出、飯束/西田の挑戦は終わる|パリ五輪

■DAY11 男女シングルハンド種目でメダリストが誕生|パリ五輪

■DAY12 20年ぶりの快挙! 男女混合470級の岡田/吉岡が銀メダルに輝く|パリ五輪

 

(文=森口史奈/Kazi編集部 写真=World Sailing / Lloyd Images、Sander van der Borch、Jean-Louis Carli)

 


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●男女混合470級 岡田/吉岡、世界を制す。次はアジア大会金メダルへ

 


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